最近は「転生」でなく、「憑依」が流行りになったのかしら。

「夢も希望もない復讐を描く小説」という鬱展開が舞台に加えて、最初の犠牲者。
そんなキャラクターになってしまった主人公。

自分の意志を持ってから一ヶ月、慌てて小説の主人公ルカを大事に扱うところからストーリーは始まる。

小説と異なる展開や同じ展開、色々あるものの、小説と違うルカは、どうにもあやしい。
鬱展開小説と違い、大人びていて、どうにもあやしい。
ルカを一族へ迎えに来た、独身主義者のリューディガーも、周りの反応を聞くと、なんだか本来のキャラクターと違うような。
気にしていくと、この人も違うような。あの人は同じか?
主人公視点、主人公の考え、主人公が知っている鬱小説の展開にひっぱられるので、どこまで正しいのか、よくわからない。

唯一わかるのは、ルカもリューディガーも主人公に好意を持っているということ。
原作の小説では描かれていないだけか、変わってしまったかわからない。
とはいえ、主人公が甥っ子に懸想し始めても困惑するし、平民が貴族の彼へ「あなた、私のこと好きなんでしょ!!」と、早々に問い詰めたらドン引きしてしまうので、このくらい鈍感な方が良さそうだ。

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どうも、勇者の父です。~この度は愚息がご迷惑を掛けて、申し訳ありません。~(コミック)

勇者様のお父様は身長2メートルほど。

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ゆゆゆ
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そして、ドラゴンをパンチで倒すことができます。 勇者様のお母様は魔法を使えるとのこと。 お水を出すだけかと思いきや、どうやらこちらも規格外。 彼らと並ぶと平々凡々にみえる勇者様は、本当はどれほどのお力を備えていらっしゃるのでしょう。 しかし、全世界の人々の希望であることを忘れ、勇者という座にあぐらをかいた態度、色欲に溺れるさまを、ともに旅立ったはずの幼馴染によってご両親へ報告されてしまいます。 信じられない息子の行動を聞いたご両親は、情けないやらなんやら、お詫び行脚に廻ることにします。 そう、タイトルの「どうも、勇者の父です。~この度は愚息がご迷惑を掛けて、申し訳ありません。~」回収です。 ついでに、息子を一発殴り、愛の拳を与える予定のようです。 ご両親のお詫び行脚は、ご両親の圧倒的な力(勇者ではない)が描かれています。 強すぎる力は、そこにあるだけでコメディです。 彼らはいたって真面目なのに、規格外すぎてコメディになってしまうのです。 あと、お詫び行脚に加えて、人助けもします。 なお、出落ちのような存在感を放つお父様ですが、なかなか紳士です。 お母様がメロメロな理由もよくわかります。
Sランクパーティから解雇された【呪具師】~『呪いのアイテム』しか作れませんが、その性能はアーティファクト級なり……!~

サクッと作ったものすら宝物並みの性能

Sランクパーティから解雇された【呪具師】~『呪いのアイテム』しか作れませんが、その性能はアーティファクト級なり……!~
ゆゆゆ
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原作者さんは「ダメスキル【自動機能】が覚醒しました~あれ、ギルドのスカウトの皆さん、俺を「いらない」って言ってませんでした?~」の方と同じです。 こちらも奇想天外な展開と、読みやすいコミカライズでおもしろいです。 呪具師は、不人気な職業といっても、突き詰めたら無双できる職業だったという、まあ、よくある展開です。 無自覚な無双に加え、デザインセンス以外他者評価に対する意識が海峡の底よりも低いというアンバランスさがあります。 そして、主人公は職を突き詰めた結果、解呪しないと外れない以外、おおきなデメリットが薄い道具(デザインセンスは独特)ばかり開発しています。 変わった設定と思って読んでいたら、どうやらそれ以外でもなさそうな感じが、かつて所属していたSランクパーティから漂っています。 どうなるのかなというストーリーのおもしろさと、愛嬌のある主人公やヒロインたちが魅力的です。 よくある設定から、続きを読みたくなる作品を生み出せるのはすごいですね。
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鬱展開の復讐小説からジャンルを変えて、どちらへ向かわれるのでしょう。にコメントする