ゴトウユキコ2冊目の短編集。webアクションで公開され13万PVを記録しSNSで大反響を呼んだ「天国までひとっとび」、新作「迷子犬とわたしたち」、ビッグコミックスピリッツで発表された「家庭教師」、ヤンマガWebで公開された「2月14日の思い出」の4作を収録。
童夢
超能力が殺人のチェイスを始めた!ペンと墨が構築した超四次元コミック。日本SF大賞に輝く初期大友作品の頂点に立つロングセラー。
透明人間、狼男、ドラキュラ、メドゥーサ、ナーガ、ミイラ男、フランケン。異なるモンスターの少年少女たちが、友情、恋愛、家族について考え、悩み、そしてお互いを理解しながら成長していく。同人誌で発表されて話題となった4編に、新作の2編を加えて待望の単行本化。月明かりがモンスターたちを優しく照らす、オムニバス。
【午前5時の牛丼屋。隣の席で朝ごはん。】 午前5時、新宿歌舞伎町の牛丼屋で出会った「社畜」の直人と「ホスト」の蓮。並んで朝ごはんを食べるだけの、ちょっと不思議な関係がはじまる――。これから一日が始まる社畜と、ようやく一日が終わるホスト。真逆な時間軸を生きる二人が唯一交わる15分を描いた、モーニングルーティンストーリー。
これは・・・・・・女子高生3人組が未知の科学により地球から飛び立った巨大ショッピングモールで宇宙を旅する、友情と冒険と遭遇の物語である――。藤子・F・不二雄先生が提唱した「すこし・ふしぎ」の精神を継承する高橋聖一が放つSFコミック!
ごくごく普通の高校生・栗林誠。家事代行のアルバイトの依頼先へ向かった先は、全校生徒の憧れの的、堀田留美子先生の家だった――! だけどどうやら、いつもの完璧な先生とは様子が違うようで…? 夢と希望と…ちょっぴり現実? いろいろルーズな先生の赤裸々な私生活をのぞき見しちゃう、ふしだらコメディ!
アイドルを目指すオーディション・サバイバル、ここに開幕! 銭湯の娘・荻野ひかるは歌うことが大好きな中学三年生。幼馴染の西川 蘭は、大所帯グループ「JP学園」でアイドルをしている自慢の友達。そんな中、世界的プロデューサー、M・葉山による一大オーディション「ガールズ・イン・ザ・ライト」が始まり…!?
美雨は幼なじみの翼が可愛すぎて沼落ちした、翼オタク。しかし、翼が遠くに行ってしまうことを知り――?
今すぐ、親孝行がしたくなる。感動の読み切り38ページ!!仕事がうまくいかない。人に優しくしたいのに、上手にできない。そんなあるとき、母親が余命宣告を受け――。不器用な息子と母親の、最期の春夏秋冬。※単話読み切り
書籍『ファミコンに育てられた男』のコミカライズ。主人公のフジタ氏はグレープカンパニー所属のゲーム芸人。小学校入学前に母親が急死、父親の育児放棄により壮絶な半生を歩んだ。彼の孤独を癒し、人生を教えてくれたのはファミコンのソフトだった。彼はファミコンに育てられたのだ――。
『こづかい万歳』で大ブレイク中の吉本浩二、初期の代表作『昭和の中坊』(原作・末田雄一郎)シリーズがお手頃価格の合本で登場! 『昭和の中坊』全(5)巻、続編『おれたちのラブ・ウォーズ~その後の昭和の中坊たち~』全(2)巻全部盛りに加え、還暦間近のニゴシたちの様子を描いた完全オリジナル『令和の「昭和の中坊」』を収録、という太っ腹な内容! インターネットはもちろん、エロビデオも無い時代、昭和の男子中学生たちのエロに掛ける奮闘努力をご覧ください!
もし、映画のエロいシーンを検索できるサイトがあったとしたら…? 不意に現れるおっぱい、複数の男性の裸、金玉を蹴り上げるシーン、果ては大爆発のシーンまでもがエロの対象になっていく。やがて、抗えない己の性癖と、溢れ出る映画への愛情を映し出すサイトは、たくさんの人を巻き込んで…。
『36度』以来となる、ゴトウユキコさん2冊目の短編集が5年ぶり発売されました。 その名も『天国』。 さまざまなフックがあり読む人によって引っ掛かるところは違うであろうものの、何かしらの痕は残されるSNS公開た時にはバズっていた作品ばかりの短編集です。 天国とは、一体どのようなところでしょうか。 地獄の対極にある、死後に行く場所。 痛みや苦しみから解放された、幸福と安寧に満ちた世界。 現世で叶わなかった望みが叶うところ。 翻って、目の前にある現実の今生きているこの世界はどうでしょうか。痛みや苦しみが溢れ返り、叶わない想いが充満してはち切れんばかりです。 この『天国』に収録された4つの物語では、どれもそんな現実世界におけるそれぞれのままならなさに翻弄される人間たちが描かれています。 綺麗な感情だけ抱えて他人や自分を傷つけることなく生きることなど到底できない、思うようにはならない世界。祝いと呪いが表裏一体であるように、ある面では美しいと表される感情の別の側面にある醜さがどうしたって露わになる瞬間が人生にはあります。 ゴトウユキコさんはいつもそこを、人が目を背けてしまいがちな部分を上手に力強く剔出して提示してくれます。一見すると荒々しく無造作なようで、その実非常に繊細に作られた職人の名品のように。 ある人にとっては、記憶の奥底の泥濘に沈んでいた呪物を引き摺り出されるような。 またある人にとっては、決して切り離せない厄介な自分の一部が不意に肯定され奉賀されるような。 不気味で得体の知れない魔物のようでもあり、大切に宝箱にしまっておきたい輝石のようでもある。 表紙画と装丁はただただ美しいですがその中身は決して美しさだけではない、けれど醜さや絶望だけでもない。 「天国」へ至れるかどうかもわからない煩瑣な現実を営む私たちへ、同じように繁雑な世界を生きる人々を通して間接的に天国を覗かせてくれる1冊です。 ふと、『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ユイのセリフを思い出します。 ″ 生きていこうとすればどこだって「天国」になるわ。だって、生きているんですもの″