あらすじ対慧属館中の準決勝試合は4回を終わり3対3の同点。試合の勝敗までも賭ける秀光と秀重のカワウソ兄弟は、ついに本気を出す。一塁走者を帆足の牽制でわざとアウトにし、1アウト一塁より2アウト走者なしから点を取りに行くという、自分勝手なカワウソ兄弟の野球に怒りを覚える瀬戸島中のあきらたち。だが、自信満々のカワウソ兄弟は…。
8人しかいない島の野球チームに、ピッチャーの主人公が転校生として加わるという野球物語。 大変面白かったです。理屈抜きに楽しく、読んでいて主人公の大活躍がとにかく痛快でした。昨今の作品に見られる妙に屈折した設定が無く、少年野球漫画として王道の健全な楽しさに満ちており、読んでいると野球をやりたくなるような大きな魅力を感じます。 また同時に、瀬戸内地方独特の大らかな風土の魅力も伝わって来るのが嬉しいですね。 とだ勝之先生の絵のタッチは子供のころに読んでいた漫画のタッチと似ていて懐かしさを覚えます。