あらすじ不可抗力とはいえ、秀光に左手を踏まれて負傷してしまったあきら。だが、それでも全力プレーを続けていた。その姿にカワウソ兄弟も、最高のプレーで応えようとする。試合は最終回2アウトでランナーなし。5対3で負けている絶体絶命の瀬戸島中学。あと一人で勝利を目前とした慧属館中だが、投手のカワウソ兄弟の秀重の様子がおかしい。秀重の爪が割れ、右手は血まみれで、続投は無理!?
8人しかいない島の野球チームに、ピッチャーの主人公が転校生として加わるという野球物語。 大変面白かったです。理屈抜きに楽しく、読んでいて主人公の大活躍がとにかく痛快でした。昨今の作品に見られる妙に屈折した設定が無く、少年野球漫画として王道の健全な楽しさに満ちており、読んでいると野球をやりたくなるような大きな魅力を感じます。 また同時に、瀬戸内地方独特の大らかな風土の魅力も伝わって来るのが嬉しいですね。 とだ勝之先生の絵のタッチは子供のころに読んでいた漫画のタッチと似ていて懐かしさを覚えます。