あらすじ満身創痍で夏の県大会を制した瀬戸島中野球部。その後、軟式野球と比べ硬式野球の凄さを体験したあきらたちは、違いに驚くと同時に、その魅力にとりつかれ、軟式から硬式野球部にすることを決意する。そして新入部員のなおきと、硬式野球部のコーチとして反谷を迎え、その反谷から、軟式とのスピードの違いや球に対する反応、正確な送球など、硬式野球の基礎を教えられる。だがこの反谷、実はあきらたちと同じ中学二年で…。
8人しかいない島の野球チームに、ピッチャーの主人公が転校生として加わるという野球物語。 大変面白かったです。理屈抜きに楽しく、読んでいて主人公の大活躍がとにかく痛快でした。昨今の作品に見られる妙に屈折した設定が無く、少年野球漫画として王道の健全な楽しさに満ちており、読んでいると野球をやりたくなるような大きな魅力を感じます。 また同時に、瀬戸内地方独特の大らかな風土の魅力も伝わって来るのが嬉しいですね。 とだ勝之先生の絵のタッチは子供のころに読んでいた漫画のタッチと似ていて懐かしさを覚えます。