あらすじ現場の万年人手不足、介護職への偏見、制度上、上がることのない給料……。介護職の制度や待遇面に初めて向き合った恩田百太郎(おんだ・ももたろう)は、自らが考える理想のケアを入居者に固辞されたことで自信を失い、職場を無断欠勤してしまった。「自分を必要としてくれる職場に」と父親の勧めで鉄工所に転職するが……。一方施設では、現場と施設長がノルマと現実をめぐって対立。誰も報われない制度の現実が重くのしかかる――。
とにかく熱い男の百太郎の魅力満載の漫画。 勉強もできない、落ち着きもない、そんな百太郎が一緒に住んでいたチャキチャキのおばあちゃんが滑って転んで足を骨折して入院したところから、介護に興味を持ち、色んな老人と接して失敗しながらも、ヘルパーとして成長していく物語。 痴呆老人をいつしか人間として、家族として見ることができなくなった人達の目を覚まさせてくれる。 ただ、自宅での介護の現場は、頑張らなくてもいいと言われても頑張ってしまう、超高齢社会に向かっている日本は、今後どうなっていくのか・・・? 百太郎の言葉に涙が溢れる。 2巻読了。