広告代理店のエリートサラリーマンだった蒲田喜久雄(かまた・きくお)。趣味は仕事の延長で覚えたゴルフ。家庭では二児の父として妻子から愛され孫にも恵まれた。そんな彼が定年退職を迎えた矢先、突然『認知症』になってしまった。失語、幻覚、失認……。これまで出来ていた事が、日を追う毎に出来なくなり自信喪失。認知症に理解の無い家族は症状を改善させようとし、結果喜久雄の自尊心をズタズタに傷つけ、悲劇は取り返しの付かない方向へ向かって行く――。※単行本に収録されている「ヘルプマン検定」はこの電子書籍版には収録されておりません。ご了承下さい。
とにかく熱い男の百太郎の魅力満載の漫画。 勉強もできない、落ち着きもない、そんな百太郎が一緒に住んでいたチャキチャキのおばあちゃんが滑って転んで足を骨折して入院したところから、介護に興味を持ち、色んな老人と接して失敗しながらも、ヘルパーとして成長していく物語。 痴呆老人をいつしか人間として、家族として見ることができなくなった人達の目を覚まさせてくれる。 ただ、自宅での介護の現場は、頑張らなくてもいいと言われても頑張ってしまう、超高齢社会に向かっている日本は、今後どうなっていくのか・・・? 百太郎の言葉に涙が溢れる。 2巻読了。