あらすじ公がフランス料理のシェフとして、最大のスランプに陥った――!?熱烈な愛国主義者のフランスオペラ界の重鎮、マダム・ガルシアからニセモノ扱いを受けた公の料理。折しも、仏露関係を悪化させているロシアのストロガノフ局長が来日!!満身創痍(まんしんそうい)の公だったが、日本とロシアの友好強化のために参加した「ロシア料理講習会」でさらなるスランプに襲われることに!!リベンジを誓った公が、仏露の外交が絡む緊迫した設宴で出すホンモノのフランス料理とは――!?
2015年の新春ドラマスペシャルにて、嵐の櫻井翔主演で映像化されてから、ずっと前々から気になっていたので読んでみましたが、料理と人の気持ちの繋がりを感じる、とても良い作品でした。主人公が有名料理店を辞め、ひょんなことからベトナムで大使公邸の料理人になるお話です。序盤のうちは、格式が高くて身近に感じることのなかった世界でしたが、読み進めるうちに美味しそうな料理や人間模様の描写など楽しめる部分が多くなってきて一気に読み進められました。