あらすじ外務省の要請でベトナムの若手画家を発掘するためハノイを訪れた大島と、画廊回りをすることになった公とホア。なかなかピンとくる絵が見つからないなか、偶然見つけた一枚の絵に魅せられた大島。だが、その絵の作者こそ、ホアが別れた夫・イエンだった!!スランプに陥り描く意欲を失っていたイエン、そして料理人になる厳しさから逃げ出したホアの弟・ズンの壁を乗り越えるヒントになればと、公はある料理を作るのだったが――!?
2015年の新春ドラマスペシャルにて、嵐の櫻井翔主演で映像化されてから、ずっと前々から気になっていたので読んでみましたが、料理と人の気持ちの繋がりを感じる、とても良い作品でした。主人公が有名料理店を辞め、ひょんなことからベトナムで大使公邸の料理人になるお話です。序盤のうちは、格式が高くて身近に感じることのなかった世界でしたが、読み進めるうちに美味しそうな料理や人間模様の描写など楽しめる部分が多くなってきて一気に読み進められました。