あらすじハリウッドから凱旋帰国している女優・ラムに受け入れられなかった公のベトナム料理。「公邸料理人キラー」の異名を持つ矢崎(やざき)外務大臣からリベンジの場を与えられ、公はサイゴンにある日本総領事公邸でフランス料理のメインを作ることになった!!かつてベトナムが南と北に分かれていたことに気づいた公が作る「南の味」とは――!?そして、旧南ベトナムで24年前、ラムが口にした不思議な野菜に隠された純愛とは――!?
2015年の新春ドラマスペシャルにて、嵐の櫻井翔主演で映像化されてから、ずっと前々から気になっていたので読んでみましたが、料理と人の気持ちの繋がりを感じる、とても良い作品でした。主人公が有名料理店を辞め、ひょんなことからベトナムで大使公邸の料理人になるお話です。序盤のうちは、格式が高くて身近に感じることのなかった世界でしたが、読み進めるうちに美味しそうな料理や人間模様の描写など楽しめる部分が多くなってきて一気に読み進められました。