あらすじパンチの効いた最高の“チャンチャン焼き”に託されたメッセージとは――!?長谷川(はせがわ)ロシア新大使からの依頼で、根室に行くことになった公。北方領土問題でロシアと裏交渉していて処分され休職中の伊藤(いとう)をロシア外交に戻すために……。公たちがまず向かったのは、伊藤の幼なじみの店。そこで、かつて北方領土の返還を切に願う伊藤の亡き祖父が作った“チャンチャン焼き”の話を聞かされる。公はそれを再現しようと試みるが……!?
2015年の新春ドラマスペシャルにて、嵐の櫻井翔主演で映像化されてから、ずっと前々から気になっていたので読んでみましたが、料理と人の気持ちの繋がりを感じる、とても良い作品でした。主人公が有名料理店を辞め、ひょんなことからベトナムで大使公邸の料理人になるお話です。序盤のうちは、格式が高くて身近に感じることのなかった世界でしたが、読み進めるうちに美味しそうな料理や人間模様の描写など楽しめる部分が多くなってきて一気に読み進められました。