あらすじフランス料理のシェフである公、ついにフランス料理の本場に足を踏み入れる――!!首相からフランス極右勢力とのパイプ役に任命された倉木大使に同行し、公は初めてのフランスを体験することになった!!市場の食材を肌で感じ、本場のビストロで土地の料理を堪能する公。そして、ホテル時代からの先輩である相田がマルセイユで開いた店を訪れたが、そこにはフランスの伝統に怯(ひる)む相田の姿があった。相田が苦悩した末に作り上げた「ブイヤーベース」の味とは――!?
2015年の新春ドラマスペシャルにて、嵐の櫻井翔主演で映像化されてから、ずっと前々から気になっていたので読んでみましたが、料理と人の気持ちの繋がりを感じる、とても良い作品でした。主人公が有名料理店を辞め、ひょんなことからベトナムで大使公邸の料理人になるお話です。序盤のうちは、格式が高くて身近に感じることのなかった世界でしたが、読み進めるうちに美味しそうな料理や人間模様の描写など楽しめる部分が多くなってきて一気に読み進められました。