あらすじ《全力を以(も)って「大和」を撃沈せよ!》――マンハッタン計画について紛糾(ふんきゅう)する閣議のさなか、ホワイトハウスにもたらされた一通の電文。アメリカはついに、草加(くさか)の意思と原爆の存在を知る。ルーズベルトは、その抹殺(まっさつ)を指示する……!かわぐちかいじが圧倒的なイマジネーションで描き出す、歴史横断大ヒット作!
数年後に迫る破局的な結末を知り歴史の改変に動く草加と、その考えを深層で理解しつつも歴史改変に抵抗感を覚え、仲間を守りつつ別の方策で解決を図らずを得ない角松のジレンマが見事に描写され、ストーリーに深みを与えています。いざ自分が同じ立場に立たされたとしたら、どう行動するだろうか…と深く考えさせられる作品です。