あらすじ俺たち自衛隊は、“矛(ほこ)”じゃない。日本人すべての“盾(たて)”なんだ!――自衛隊所属のイージス艦「みらい」は、滝少佐の護衛を連れてサイパン沖を航行中。進撃を重んじる“矛”のごとき軍人・滝は、山本長官の命にそむき、誘導したアメリカ機による「みらい」撃沈を画策していた!危機、せまる。「みらい」は、ついに非常事態(ハルマゲドン)用の自動発射管制モードを選択するのか……!?本編のほか、外伝「マレーの残照」も同時収録!
数年後に迫る破局的な結末を知り歴史の改変に動く草加と、その考えを深層で理解しつつも歴史改変に抵抗感を覚え、仲間を守りつつ別の方策で解決を図らずを得ない角松のジレンマが見事に描写され、ストーリーに深みを与えています。いざ自分が同じ立場に立たされたとしたら、どう行動するだろうか…と深く考えさせられる作品です。