あらすじ1942年、太平洋戦争直前のシンガポール。21世紀のイージス艦「みらい」に救命された海軍将校・草加(くさか)は、大日本帝国軍を欺(あざむ)き、燃料補給のために奔走(ほんそう)。しかし、すんでのところでかつての部下・津田に“正体”を見破られ、同行していた「みらい」副長・角松とともに捕捉(ほそく)される!“戦時を生きる軍人たち”の想いを知った角松は、「ある賭け」に出る。そして舵(かじ)は一路、ガダルカナルへ……!
数年後に迫る破局的な結末を知り歴史の改変に動く草加と、その考えを深層で理解しつつも歴史改変に抵抗感を覚え、仲間を守りつつ別の方策で解決を図らずを得ない角松のジレンマが見事に描写され、ストーリーに深みを与えています。いざ自分が同じ立場に立たされたとしたら、どう行動するだろうか…と深く考えさせられる作品です。