あらすじ「みらい」を奪還せよ!――“60年後のイージス艦”「みらい」と乗員の封じ込めを図る草加(くさか)に、角松たちは反旗を翻(ひるがえ)す。もたらされたのは、「菊池無事」の朗報と、梅津の遺志。孤島に囚(とら)われの身となった乗員たちは、角松のもと、再び心を一つにした――。そして帝国海軍の厳重な警戒網をかいくぐる、230名の大脱走が始まった……!!
数年後に迫る破局的な結末を知り歴史の改変に動く草加と、その考えを深層で理解しつつも歴史改変に抵抗感を覚え、仲間を守りつつ別の方策で解決を図らずを得ない角松のジレンマが見事に描写され、ストーリーに深みを与えています。いざ自分が同じ立場に立たされたとしたら、どう行動するだろうか…と深く考えさせられる作品です。