松本大洋が語る「漫画」についての自身の哲学
細野不二彦物語なるか
"オリジナル増刊"はノーチェックだったけど新連載でこんなのが始まったとあれば買うしかない。 というわけで買いました。 細野不二彦版のまんが道なのか、それともアオイホノオなのかわからないけど、たしかにガッチリ掴みがあった。 これはどのぐらい続く構想なんだろう、どこまでが語られるんだろう、スタジオぬえって中の人から見たらどうだったんだろう、気になる事ばかりです。楽しみ。
魔法少女の戦いが行き着く先は…
『ポポ』の百瀬先生の新作ポップな魔法少女ものだ〜!と思って読んでみたらなかなかダークなエンディングでした…。人知れず魔法少女として人類を救っている主人公ハル。戦いに追われ普通の幸せを味わうことも出来ない彼女は心が追い詰められ、戦いの中でついに…というストーリー。 もう少し長めの尺で読んでみたかったかもというのが正直なところですがハルが戦う魔物の正体、魔法少女とは何かなど短い中でも色々と想像させられ、考えるほどエグい気持ちになっていっちゃいました。つれえよ…。 ただハルちゃんと友だちの女の子のやり取りはとってもかわいかったです!!! 次回作も楽しみ!
少年漫画で久しぶりにキュンとした #読切応援
バレーボールの朝練に体育館に行くといつも先にいる女バスの先輩。 瑞々しく透き通った空気感とステレオタイプではないキャラクターと会話の気持ちよさがあった。 久しぶりにキュンっとした。 画力もすごいし、期待しかない!
これで準大賞なの!? ファークライ4やってみてぇ…! #読切応援
ジャンプラでやってた「UBI ゲームマンガ賞」の受賞作品。私はゲームをほとんどやらないので楽しめるかな…と不安でしたが完全に杞憂でした。超〜〜〜おもしろい!! ファークライ4やってみてぇ〜〜! 絵のタッチが素敵なのもさることながら、話の見せ方が無茶苦茶うまくてゲーム未プレイの人間にも作品の設定・悪役の魅力がビシビシ伝わってきました。 作中の悪役・パガンから問いかけられることで、ゲーム世界の主人公とゲームをプレイしてる男の子の自我が混ざり合い2つの世界の境目が曖昧になるところの読み心地がものすごい! 作中の主人公の生き様は母親思いの息子なのか、それとも遺言を言い訳に殺しまくった殺人鬼なのか…。 この読切を読んで、小説やゲームといったフィクションを通じて今まで自分が考えもしなかったようなことを突きつけられ、深く思考させられる経験ってやっぱいいもんだな…! と思いました。 フィクションを通じて日常をただ生きてるだけじゃ味わえない体験をすることで、新しい考え方を得たり物事をいろんな角度から見ることができるようになるんですよね。 パガンの問いかけに対して、夜中自分の小さな部屋で「俺も最高に楽しかった!」と楽しそうに答える主人公の姿が大好きです。 ゲームを作業としてこなすのではなく、作品として味わう態度。 どうせフィクションだしと冷めてプレイするのではなく、自分のこととして本気でのめり込んで楽しむ姿勢。 ゲーム・小説・映画・漫画・アニメ、創作物を楽しむならやっぱりこうでなくちゃ! #読切応援 https://shonenjumpplus.com/episode/3269632237320694997 https://www.instagram.com/p/CNy9mpJlsnH/ https://twitter.com/FALLBEM/status/1377110748510388230?s=20
どうなんだろう!これは…
※ネタバレを含むクチコミです。
あぁ、愛すべき男子校のノリ
大学生というと、飲んで、おにゃのことイチャコラするかしかないと思っていた時期がありました。 夏は海、冬はスノボ。 間にちょこちょこ何が楽しいのかわからないBBQ。 小生は全くそんなことありませんでしたがね。(血涙) 本作は、そんなルサンチマンを解放してくれるような作品です。 いや、上述のようにキャンパスの女子とラブラブする作品だったら、 紙なら破き、電子書籍ならスマホを叩き割るところなんですが、 本作は違うんです。 形容が正しいか不明ですが、雰囲気でいうと男子校のノリなんです。 それも、コテコテの男子校。モテないほうのやつ。 だから、読んでいて清々しいんです。 飲んだら全裸を中心に、アホなことをこれでもかと全力でする。 性格や行動に裏表がなく、キレイにいうと素直、悪く言うと要領悪い感じが、読んでいていいんですよね。 そうそう、これこれ、と家庭の味のように思ってしまう。 こういうんでいいんだよと。 ダイビング漫画なようですが、あまり海には潜らず、ひたすら飲んで、裸になって、モテない男たちの群像劇が繰り広げられます。 一応ヒロインもいて画力が高いのでひたすら可愛いのですが、性格に一癖あったり、また、そういう雰囲気(恋愛)にならないのも良いです。 また、ギャグ漫画としてもクオリティが高く、ハイテンションでスピード感ある展開が読んでいて飽きないです。 男同士のくだらない日々を愛おしく感じる人がいたら、本作を強くおすすめします。
主人公の傷つきやすさの表現がすごい
主人公の傷つきやすさがすごく良く表現されて上手いなぁと思います。 「お姉ちゃんは上位だったのにあんたは似なかったのね」から始まる家族の言葉。発言者の口元だけが描かれ背景が真っ黒なことから、悪意がある言葉なのだと思いきや、主人公の大声に驚いた家族の表情を見れば、全く主人公を攻撃したり貶める意図がないことがわかります。 本当になんてことないただの家族の会話なのですが…思春期はこういう言い回しにどうしても傷ついてしまいますよね。 あるあるな光景を切り取る視点の鋭さも、それを効果的に見せる表現方法もとても素晴らしかったです! またこの作品はカラー版とモノクロ版が存在しますが、カ植物が本当に美しいのでぜひカラー版を読んでみてほしいです! ▼ツイシリ公式Twitter(カラー) https://twitter.com/twi_sirius/status/1334059942735560705?s=20 ▼マガポケ掲載ページ(モノクロ) https://pocket.shonenmagazine.com/episode/13933686331748151697 (余談) この漫画を読んで、これとは別に頭から花生える漫画あったなぁ〜とマンバの思い出せないマンガで調べたところ、『ひらりふたり、花の国』でした(自己解決) こちらもいい作品なのでぜひ。
適当にではなく、適度に流される感じがいい
たまたま本屋で目にした知らない漫画、 それも第一巻はなくて第二巻しかない、という、 普段なら購入しないパターン。 でもまあたまにはこういう感じで買って読むのもよかろう、 そう思って買って読んだ漫画の内容が、こういう内容だった。 なんだか本のオーラを自分が感じとって選んだみたいで ちょっと楽しかった(笑) 作者の藤栄先生は 「食べるために生きるんじゃない。 生きるために食べるんだ。」 と考えるタイプだったりしながら、 その日に食べるものに拘ったり、 自分は味覚が鋭くないと自覚しつつも、 それを前提にしたうえで、 美味かった、不味かった、をしみじみ思い返したり、 拘りポイントの有無や強弱がけっこう、可変的。 とはいえ、けして「ハズレも楽しむ」というほどに 達観的でもないんですよね。 チョイスを失敗したことを嘆いたり、 値段分の満足感を得たかどうか結論が出なかったり(笑) 良い意味で一般的。 そのへんの適度なこだわりと妥協を読んでいると なんだか妙にリラックスさせてもえらえるんですよね(笑)。 こういう漫画、好きです。
竜とか魔女とか寿命差とか
良質なファンタジー。 竜とか魔女とか寿命差好きにどストライク。絵の雰囲気も場面に合わせてちょっと変えてたりして魅せてくれる。たまに挟まる俗っぽさも良いアクセント。今後も楽しみ。
おもしろかった!
昔、病院の待合室においてあるのを途中まで読んでおり、続きが気になってしまったため再び読み始めた。 若いエリート研修医が、自分が理想とする医者としての志を追うストーリーで、一番印象に残るのは、主人公が当直で重体患者を前に逃げ出してしまったシーンです。
正に今読んで欲しい(マスターズ!)
※ネタバレを含むクチコミです。
作家と編集者のラブラ…
作家と編集者のラブラブ漫画に見えるけど実は熱い編集者マンガ。特に喪服を着た編集長が酔って「すり切りてるじゃないか・・・!」と語るシーンは何度読んでもグッとくるものがある。
古代ローマの哲学者セネカの『怒りについて』を題材とした白黒マンガ
古代ローマが舞台でライオンと奴隷少女の数奇な運命を描いた物語。版画、あるいは切絵のような白と黒のコントラストの強い画が、「怒り」というテーマと合致して独特の魅力を生み出している。やっぱり怒るのはよくないね。
このギャップが一番好き#1巻応援
一見冴えないキャラが実は超強い。 それが、おじさんとかジジイキャラだとそのギャップに激しく燃える(萌える?)ので、一番好きなジャンルかもです。 本作もその感じで、久しぶりに良い最強おっさんキャラでした。 伝説の殺し屋が、結婚を機に稼業から足を洗い、町の商店で人並みの生活を送る。 ・・・わけもなく、元組織の人間やら何やらに襲われ、伝説の殺し屋然とした立ち居振る舞いで、それらをいなしていく話。 寡黙に淡々と無双する様は、くぅ~としびれます。 だけど、家の中では奥さんに頭が上がらない。 これも、また良いですよね。 また、画力が高いので、とにかくアクションシーンが格好いいです。 懸賞金がかけられ殺し屋から狙われるようになってしまった坂本さん。 家族と商店を守れるのか!? 今後が楽しみです。
生と死はひと続きの日常
孤独死したひとの部屋を片付ける特殊清掃業をテーマにしたお話。 重たいテーマなおかつグロテスクな描写もあるけれど、ちょっとコミカルに淡々と描かれています。 淡々と描かれているからこそ、生と死はひと続きなんだなあと気づかされます。 今日生きてるけど明日死ぬかもしれない、そんなことを常日頃から考えているひとなんて滅多にいないのではないでしょうか。 この漫画に描かれているひと達もきっと同じだったんだろうなあ、孤独も事故も病気も死も非日常じゃないんだなあと感じました。
空気読みすぎOLと何が起きても感情が一定おじさんの恋
うーわ…すごい良かった良すぎた… 表紙には主人公の殊子しかいないのでぱっと見はなんの漫画か分かりずらいと思うんですけど、最高にキュンな恋愛漫画ですからねこれ… 殊子が恋する“おじさん”こと高山さんは、じつは記憶喪失の真っ只中。体はでかいけどとにかく優しくて何事にも動じない、よく分からないけどめちゃ強そうなことだけは確か。 ふたり以外のキャラもいい味出してます。 高山さんがお世話になってる喫茶店の店主の女性。とにかく謎な人だけど殊子の味方。 殊子の会社の上司・礎は殊子が怒らないのをいいことに毎日ちょっかい(というかいじめ?)の標的に。なんだけどどこか憎みきれない。 主人公が人の感情を読み取りすぎてしまうために、いつもぐるぐる考えすぎているのに対し、高山さんの“the・凪”な佇まいの対比が面白い。 最後、高山さんは記憶を取り戻すことができるのか。そしてふたりの関係は…??? 今いちばん多くの人に読んでキュンしてほしい漫画です!!(キュンの使い方合ってるかな…) #1巻応援
ハードボイルド刑事の相棒はなんと…!?
※ネタバレを含むクチコミです。
誰かと思ったら作者ボンバボーイの人か
※ネタバレを含むクチコミです。
かわいいいいいいぃ。…
かわいいいいいいぃ。お互いに、相手のことを尊重するがゆえのもどかしさに胸がもぅキューーーってなります。 今や薄汚れてしまったおばさんの私にも、過去にあったであろう初々しい想いを思い出させてくれる素敵な作品。 自尊心低めの信子さんが細かなことを気にしてもじもじしてしまうポイントもすごく分かる! その時の感情とか戸惑いをひとつひとつ丁寧に描いてあるから、とても親近感が湧くし、不器用であろうとちゃんと伝えようとする信子さんを気づけば応援しているし、日頃の自分を改めたくなる。 そんな信子さんをまじめに、柔らかく、静かに受け止めてくれる入江くんも良いぃぃ。眼鏡外して前髪上げたらめちゃセクシーで困る。 ずっと見守っていたいふたりです。
九条という男のポリシー
弁護士の力って本当に大きいんだなぁ。と。 罪や、受け取れる慰謝料、保険会社とのやり取りなどなど。 無知は罪!! そして、人の命も左右する。 出所後も泥沼から抜け出せない場合、刑務所内から情報を漏らすこともできるのか。 複雑だなぁ。 人間関係を理解せずして、弁護すると後々痛い目に合う。 九条弁護士は、その辺も全て分かった上での機転の良さは、天下一品。 誰の味方でもない。 依頼人を選別しない。 法律の世話はする。 人生の世話はしない。 面白い漫画です。
「レディコミにオチはいらない」は名言
バナー広告でお馴染みのレディコミ。女同士のマウンティングや、嫁姑問題、虐待etc…。読んでるとは人に言いにくいけど、やっぱりこういうドロドロした怒りや絶望を描いた作品って面白いんですよね。 後味の悪さすらも作品の魅力だから、「え、ここで終わり?!」みたいな投げっぱなし闇落ちエンドも全然あり。レディコミを初めて読んだときはこれに驚きましたね…やっぱ文化なんだなレディコミの。 そんな「レディコミ沼」とはどんな場所かを、沼にハマりたての少女漫画家を主人公に描いたのがこの作品。面白かったです。 (ただ個人的にはもっとレディコミの魅力や界隈の事情を掘り下げた話が読みたかったので、主人公が作品作りのためのネタ(リアルレディコミ展開)探しいそしむパートはちょっと退屈でした。) しかし、 「大人になった女にはクソみたいな現実がふりかかってくる!」 「(中略)その他整形・SNS中毒・DV・毒母・エトセトラ。それをぜーんぶエンターテイメントにするのがレディコミ!」 というレディコミ愛…自分がハマっている沼への情熱を感じるこの素晴らしいセリフを読めただけで読んだ価値があったなぁと思います。 1巻66円で全4巻なので、少しでもレディコミが好きならぜひ。
最後の最後まで結末が読めない良いサスペンス
※ネタバレを含むクチコミです。
百瀬先生の描く魔法少女とその...
※ネタバレを含むクチコミです。
私は松本大洋といえば天才だと思っているし、鉄コン筋クリートはヴィレヴァンの始祖みたいな作品だと思っているし、ピンポンの実写化は悪くなかったと思っている一般人です。 そんな一般人的に、漫画家という生き物は漫画を最も愛しているものであろうと勝手に思っているのですが、きっとこれは松本大洋が漫画を通して漫画というものをどう愛しているか、どう思っているかを語ってくれているんだと思います。 細野不二彦の自伝的まんが道の連載開始と聞いて久しぶりに手にとったビッグコミックオリジナル増刊で、実に8話ぶりに「東京ヒゴロ」を思い出し、早く単行本出ないかなとワクワクしながら閉じました(間の話読んでなかったので)