モラハラなのか言葉のDVなのか
少女たちのメテオノーツ
ファンタジーのようでファンタジーじゃない。 宇宙兄弟でも語られないような細かすぎる無重力宇宙ネタも満載で、なんとそんなことが!みたいな情報が割とある。 向井さんとか若田さんとかの宇宙飛行士の放送もちゃんと見てこなかったので 宇宙ではジュースはこうやって飲むんだとか 激重な荷物でもこうすりゃ運べるんだとか(ただしこうなると危ないぜとか) 髪型もあーなるからこうするぜみたいな 「へぇー」がいっぱいあって面白い。 もちろんそれは主軸ではなくあくまでオマケの要素。 少女達は子供にしか出来ない重大なミッションを抱え、人生をかけて戦っているのであるーーー みたいなしっかりした本筋も面白い。 アストロノートが宇宙飛行士なので、メテオノーツは流星飛行士?
10代と30代のしゃべくりショート・ショート
ジェネレーションギャップをテーマにしたショートストーリーが4話。どれも全部最高に面白かったです。主人公の美術講師が35歳なんだけど生徒たちと同級生にしか見えないくらい童顔なのがよかった。とくにそれを漫画の中で指摘されたりはしないんですけど。 自分は先生と同年代ですけど目の前に10代つれてこられても何話していいかわかんないです。なので上手に会話してる人は純粋にすごいなと思います。
「サービス」の意味をもう一度考える。
いままで、サービスを受けることってなんとなく「自分の得になること」が定義だと思っていた気がするけど、それだけじゃないということが読んでわかりました。 自分の暮らしを振り返ると、何かを貰ったり得をしたわけじゃないのに、気持ちの良い接客をする店員さんがいるところはそのことを忘れないし、絶対もう一度行く。コンビニのように店舗ごとに扱ってる商品に大きな変わりがなければ素敵な店員さんがいるところを選ぶ。 同じお金を払うなら、よりサービスが良いところに払いたいし、むしろ多少高くてもサービスが良い方を選ぶ。そういうものですよね。 こういう話って接客の仕事をした経験がある人ほど思うところがあるんじゃないですかね。する方・される方どっちもわかるから。する方だった時の自分を思い返すと………ありゃダメですね。
家族の在り方の物語でもある。
小児科医は、病気を治すだけでなく、家族の心まで素直にさせてくれる。 真心は、とても優秀な小児科医で、いろんな患者の心に寄り添い、こんなに心遣いもできるのに、父親に対しては、どうしても許せない事があるのだろう。 利益が出ないために小児科を閉鎖したこと、母親のこと、その他にもっと家族でなければ分からない心の奥底のわだかまり。 北海道の雪解けのようにゆっくりだけど溶けていくといいなぁ。 小さな患者の命と真剣に向き合う小児科医の仕事を、私たちに伝えてくれる東元先生ありがとうございます。
余命は7日。あなたは最後に誰に会う?
この漫画の主人公は、不治の病で余命7日を宣告されたおばあさんで、認知症なのか病気のせいか記憶がところどころ抜け落ちています。飼い犬名前から実の娘の名前まで日に日に忘れていくなか、名前も顔もわからない人と文通をしていて、その人に会いに行きたいということだけは最後まで忘れませんでした。そんな母の姿を見る娘はとても複雑そうで…という話です。 宣告される余命って通常、短くても数ヶ月だと思うんですが、7日って言われたらどうする?というのは読んで考えてましたね。自分は誰かに合うというより、行きたい場所に行くんじゃないかなと思いました。しかしいずれにしろ7日は短いな…
転入したのは「プロ野球観戦好き」しかいない女子校だった!
ゲッサンでは女子だけのDIY部の活動を描く「スクール×ツクール」が連載されてますけど、この新連載は女子だけの「プロ野球観戦部」の活動を描いた異色作。しかもこちらは「プロ野球観戦」に特化した全国12球団別に別れた部が存在し、未来の応援団を育成するために各球団から経済的支援を受け個性豊かな部棟が建てられている。 主人公は、そんなことを全く知らずに転入してきてしまった葵。同時に転入してきた杏音と一緒に見学をしながら入部先を選びます。もちろん杏音は知ってて転入してきているけど、なにより「プロ野球が好きな女の子が好き」な女の子なので、なんかそれだけで、良いねえ。となったのでした。
垢抜けない感じがいいタイムスリップ漫画
アシスタント先の漫画家が急死し、田舎に帰ろうとする道中になぜかタイムスリップ。偶然出会った漫画家志望の青年に世話になり、お返しに漫画の指導を行う… 慌てず、いたって冷静に自分が置かれている状況に対応している様が、おじさん的な落ち着きを発揮していてグッときます。 果たして、なぜ彼はタイムスリップしなければいけなかったのか、この青年との出会いがこの先どう影響してくるのか…全体的に垢抜けない地味な感じなのですが、目が離せません!
面白い!
最初は表紙に惹かれたが、ドラマ化すると知って期待して読んだ。 裁判官が主人公の、裁判をテーマとした漫画。社会科見学に来た中学生が裁判官に年収を聞くシーンが面白いと思ったが、確かにそれは知りたいことだなと思った。
植物になることを選んだ男のヒューマンドラマ。
たまたまビッグコミックスペリオールを読んでる時に独特な絵柄が目に入り、読んでみたら面白いと思った。黒と白の陰影や、人物や背景の描き方が特徴的。
ニューウェーブと呼ばれた漫画家の一人
アニメ監督の今敏が大友克洋の下で仕事をしていたことは有名ですが、「影響を受けたのは白山宣之」という発言があったことをユリイカの特集で知ったので、白山宣之に興味を持ちました。大友克洋、高野文子、さべあのま…などと共に漫画界のニューウェーブと呼ばれた作家の一人で、特に大友克洋とは映画について語り合ったりとても仲が良かったようです。 復刊ドットコムから再出版された「幻の花」も読みましたが、初めて白山宣之作品を読むなら「地上の記憶」からの方がいいなと思ました。ちなみに「地上の記憶」は遺作集でもあるので、超豪華ニューウェーブ作家仲間からの追悼文も収録されています。それを読むと白山宣之という作家の人物像や作品のよさが尚更よく分かる。どうしてこんなに素晴らしい才能が埋もれてしまう世の中なんだろう…。
懺悔と飯と仲直りとご褒美
不機嫌妻いいですね〜! 妻が夫を尻に敷くタイプも珍しくはないので、ありそうだなと言うカップル。 餃子とお酒用意して待っててくれる夫いいな… そしてパイスラッシュww 久々にパイスラッシュとか言ってるのを見ました。仕方ないですね、男のロマンなので
意外と身近、かもしれない「車中泊」という生き方。 #1巻応援
2019年4月、離婚を機に一戸建てを手放すことになった著者の井上いちろうさん。 家の買い手がなかなか決まらない中、免許を返納した父親からワゴン車を譲り受け、家を売った後は車内で寝泊まりするようになります。 この作品は車中泊をして各地を転々としながらマンガを描き続けている著者の コミックエッセイです。 著者が実際に家を手放し車中泊を始めたのが2019年の終盤なので、実は昨今の情勢とは直接関係なく車中泊を始めていたりします。 ただ、現在も車中泊生活を続けている著者の生活には、普通に生活しているだけでは得られない驚きや気付きがあります。 車を拠り所にし、何処へでも行ける"自由さ"や、体験しないと分からない"不自由さ"、自分が体験したことのないことを疑似体験して知ることができるという、マンガならではの楽しみに溢れていて、なおかつ、もしかしたら今後の自分たちにも役に立つ何かがあるかもしれない、そんな作品です。
ちばてつやの自伝的長編ストーリー
ちばてつやの自伝的長編ストーリーで「あしたのジョー」の最終回から「のたり松太郎」の連載開始あたりを書いている。このあたりは過去の自伝的マンガではあんまりないのですごいよかった。 過去の自伝的なマンガは 「のろテツ奮戦す 屋根うらの絵本かき」「家路1945-2003」「赤い虫」「トモガキ」「ひねもすのたり日記」などがある。「ハネ太」は準ノンフィクションという扱いなので自伝マンガなのかは個人の判断に任せます。 「グレてつ」では「のたり松太郎」は読切や短編のつもりと書いてあったが家にあった「のたり松太郎」の連載第一回のビッグコミックを確認したところ 「構想、取材に総力を賭け、ちばてつやが自信を持って世に問う最新長編、堂々連載開始!!」と書いてあり一体どういうことなんだ?って気持ちになったよ
マンガ大賞1位のフリ…
マンガ大賞1位のフリーレン4巻読了。 フリーレンの成長が楽しみ。
エンドルフィンとかセロトニンとか
不摂生な漫画家が、体に良いとされている事にチャレンジして、怠けた生活を改善しようとするルポ漫画ですが…よくある健康系のルポ漫画とはだいぶ違います。ちょっとネガティブですが、変わり者にしか描けない、おもしろ体験記なのは間違いないです。 連載サイトのチャンピオンタップで何話か読めますので、そちらでの試し読むのがよいかと。 https://mangacross.jp/comics/kimochiii 単行本に収録されてない話が結構あるようなので、続刊に全部入れてほしいところですね。 どの話もクスリと笑える面白さがあり、読んでて気持ちよさが伝わってきます。家にこもりがちで、何か気持ちのいいことをしたい人が読めば、思わず真似したくなる漫画です。あと、やたらと脳内麻薬の知識が出てくるので少しだけ詳しくなれます笑
何気なく読み始めたけど面白い
※ネタバレを含むクチコミです。
100のリアルとノスタルジー
読むと胸が苦しくなるときもあれば、めちゃくちゃ笑えるときもある。 空を飛べる友達もウンコ回しのおじさんも出会ったことはないけど、ノスタルジーの塊みたいなものが描かれている作品だと思う。 妄想したり死んだふりしたり妄想したり、感動的なエピソードがあるわけじゃないのにヤスシと太郎の友情が尊いものに感じられる。この2人が一生友達でいたらいいな、と祈らずにはいられない。 どうしようもなくてくだらない日常は永遠に続く気がするのにいつか終わってしまうから、こんな気持ちになるんだろうか。 元気なときに読んだら普通に楽しい漫画なのに突然心の弱いところを突いてくるから大好き。 現在進行形で青春を過ごしてる学生が読んだらどんな感想を抱くのか気になる。
たまむすびでブルボン小林さんが!
昨日のTBSラジオたまむすびで、ブルボン小林さんが「白木蓮はきれいに散らない」のことを紹介してましたね。とても面白そうだったので買いに行きました。まるで映画みたい、と言ったのは赤江珠緒さんでしたが、私も激しく同感。映画化したら面白そうって思いました。
汚いものに触れると大量の鼻血が吹き出す女が愛を求める話
※ネタバレを含むクチコミです。
塞がった気持ちを解きほぐしてくれる本
ツイッターで漫画を見た時からいいなと思ってました。 すごく癒されて安心する本ですね! 主人公が夜中にケーキを焼いたり料理を作ったりする話。 そのままですが作風からかほっこり安心した気持ちになります。 料理本もエッセイ本も兼ねているような感じ! 本棚に一冊入れておいて、ねれなくなった時にパラパラと読んでみるのに丁度いい一冊だと思います。
近藤ようこ先生も月刊ASUKAで描いてたんだ!
80年代に月刊ASUKAに描かれた4作品が収録されています。表題作の「水の蛇」は少女から女性になることの葛藤がテーマなんですが、これが少女雑誌を読んでる女の子に向けて描かれたものなんだと思うとドキッとします。自分が思春期に月刊ASUKAの読者としてたまたまこの作品に出会っていたら、頭ではまだ理解できないかもしれないけど心には深く刺さっていたはずです。後半にはビッグコミックに描かれた4部作が収録されていますが、やっぱり掲載誌によって作品の雰囲気は全然違いますね。
ダ・ヴィンチ・恐山の学生生活に思いを馳せながら
あくまでもフィクションとは言え、後輩女性が存在しているのだと思うと不思議な気持ちになる。 後輩女性でバズってた頃はたぶん10代だっただろうし、漫画の中だとまともな社会人みたいだし、オモコロからのざんち新規だからこの時代のこと知らないし、なんだかものすごく不思議すぎておもしろい。 漫画としては自称輝き女子の後輩の奇行がほのぼのかわいくおもしろく、振り回されながらツッコむ恐山との関係性がいい感じ。 漫画の中の恐山は現実の恐山とは全く違うものとして読むと本来のおもしろさが理解できるんだけど、重ね合わせて読んでしまって捻れたおもしろさを味わう…みたいな楽しみ方をしちゃうんだなあ。 ざんちの学生時代に思いを馳せながら、もうちょっとだけ間違った楽しみ方をしようと思う。
ドット絵で紡がれる、10年前と同じ姿で現れた彼女との恋愛ミステリー #1巻応援
大学に馴染めず中退してから就職もせず、バイトも転々としていて、実家からの6万の仕送りでなんとか食いつないでいる28歳の成田基生(もとき)。 彼の唯一の心の拠り所は、高校生の頃に付き合っていた彼女・百合沢愛理でした。 高校を卒業してから音信不通になってしまった彼女、それでも基生は携帯から毎日 愛理にメールを送っていました。 そんなある日、彼の携帯に愛理から10年振りに返信が届きます。 そのメールを見て逆に10年という年月と今の自分の現実を思い知らされた基生は、携帯を捨てて愛理のことを忘れるために 彼女と最後に行った思い出の海岸へ向かいます。 しかしそこで彼は10年前と同じ姿をした愛理と再会する、という導入の作品です。 この作品の1番の特徴は全編が"フルカラーのドット絵"で描かれていることにあります。 この作画に加えて、高校の頃の彼女が当時の姿のまま現れるというストーリー、そして各所に見られる演出などが組み合わさリ、かつてのノベルゲームのようなミステリアスな雰囲気を醸し出している作品です。 愛理は10年前と同じ姿であるというだけではなく、当時と同じように基生のことを想っている様子が伺えて、その様子が一層この物語の謎めいた雰囲気を引き立てています。 現状はまだ提示されている情報が少ないため、今後どのように展開していくのかが楽しみな作品です。 1巻まで読了
読んででシンドイく、かつ こんなのとだったら別れちまえよ!と言いながら、なぜか読んでしまう不思議。 この手マンガがあるあるなのですが、読者に程よくツッコミをさせてくれてつい全部読んでしまいました。 主人公は、婚活最中になぜか新幹線でナンパにあう。 その優しさと真面目な風貌であれよあれよと惹かれて、その男に告白し付き合うことに。 が、付き合った途端、男は豹変する。 俺より先に寝るなとか、連絡が遅かっただけで別れるとか・・・ 極めつけは、初お泊りでウキウキな主人公に、明日仕事だからお弁当をつくってくれと言い、しかも好き嫌いが多いとか、それでも冷凍食品は1品だけにしろとか注文をつけて、結果、つくってくれたお弁当に「キツかった」と言う始末。 自分男なんすけど、女性だったら、この間だけで1万回別れるきっかけがありました。 主人公(著者?)忍耐力すごいな、と関心しました。 それでも、色々ギリギリな主人公は、そんな男でも別れることができず(随所で優しいところが悪いのか?)、ところどころ疑問がありながらも、最終的には結婚までしてしまい・・・という流れ。 最後がちょっとアレでしたが、こんな男もいるんだなぁ、というか、こんな男でも結婚できるんだなぁと謎の関心をしてしまいました。 (いや、自分が立派だとか言うつもりはないんですけどね…。) 結婚=幸せではないので、ご利用は計画的にという感じでございました。