馬なり1ハロン劇場

ウマ娘からきました

馬なり1ハロン劇場
名無し
1年以上前

ご多分に漏れず私もウマの世界の奥深さにずぶずぶとハマってしまい、Wikipediaの閲覧履歴が競走馬のページで埋まったわけですが、そんな人に届いて欲しいマンガです。 最初の10巻あたりがちょうどウマ娘でもフィーチャーされてる時代なので、まずは順番に読んでいけば「あ!これウマ娘でやったやつだ!」が出来るので楽しいです。あらすじを眺めてお気に入りの馬が出てくる巻をつまみ読みしてみるのもよいかも。 https://manba.co.jp/boards/11555/books/1 やっぱり競走馬ってエピソードに富んでいて、それをどのように捉えて描くのかがキモのコンテンツなんやなと本作を読んでても感じます。色々なものに触れれば触れるだけウマ娘のことはもちろん競馬についても解像度が上がっていきますね。 本作は1話4pと読みやすいので、好きなペースで自分なりのウマ世界を広げるのにぴったりだと思いますし、読んでるうちになんとなーく知識が広がっていったり当時の話題や雰囲気が味わえるのが面白いです。 というわけで最後に一番ウマ娘っぽかったオグリキャップ貼っておきます。タバコ吸ってる!(1巻)

掃除当番

『まんぼう』って聞くとこの漫画を思い出す

掃除当番
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

ニュースで『まんぼう』って聞くたびにこの短編集の話を思い出す。何回読んでも新鮮な面白さがあって、オチまで含めてやはり傑作だと思う。この短編集は武富健治先生の”原点”とされている初期作品を収録しており、主に思春期の中高生を描いた作品が中心となっている。表題作『掃除当番』『ポケットにナイフ』は、後の鈴木先生に繋がるお話で、切なくも崇高さを感じさせる素晴らしい短編だ。『シャイ子は本の虫』は、”本好き”だった学生に刺さる内容で、特に気に入ってる。まさに珠玉の短編集だ。

かきのたね

長寿アニメのような面白さ!

かきのたね
かしこ
かしこ
1年以上前

柿野家の一人っ子、小学生の実子ちゃんは町内で犬を飼ってる家を四十七ヶ所巡るほど大の犬好き。そんな実子ちゃんが迷子犬を拾ってタネと名付けて飼うことになりますが、実はその犬の正体は宇宙人だったのです…! とはいえ、あんまり宇宙人的SF要素はありません。どちらかというと実子ちゃんの売れない漫画家の叔父さんの方が活躍してます。でも単行本の帯コメント「長寿アニメのような面白さ!」は本当でした。太田基之作品ってハマるとクセになりますね。

箱入り娘のDAY to DAY

エロ漫画様式美の箱詰め #読切応援

箱入り娘のDAY to DAY
野愛
野愛
1年以上前

幼なじみのアイツと箱に閉じ込められちゃった!? こんな狭いところで密着しちゃってどうなっちゃうの〜!? っていうご都合主義なラッキー大スケベハプニング。 昔から変わらない生意気な女だと思ってたのに…こんなに大きくなっちゃって…っていう様式美まで搭載されているときたら最高認定するしかない。 と思ってたらラッキー大大スケベハプニングはもう1日おこるんですね!大盤振る舞いすぎる。 しかも雨で制服が濡れちゃうシチュエーション。 「下着までぐしょぐしょ」「やだスケスケ」なんて様式美オブ様式美な台詞つき。まじ様式美! そうであってほしいものが全てそうである世界、悪くないです。とても爽やかな気持ちになりました。

夢想のまち

内なる/外なる街の旅へ #1巻応援

夢想のまち
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

憧れの街は私の中にありながら、私の想像を遥かに超えて存在している。その場所は私の中では朧げだが、出会ってしまえば豊かな質感を味わえる。 空想の儚さをリアルにするのは、いつだって私の一歩……そんな一歩の先を描いた物語です。 ★★★★★ とある夏に、雨の多い街に越して来た少女。鉛筆っぽいタッチで軽く描かれる街。そこは主人公にとって空想の場所であり、新しく触れる冒険=旅の場所。 下宿に身を寄せた前向きな主人公・友人になった内向少女・そっくりな二人の少年等、背景が少しずつ描かれます。激しいドラマは無く、その代わりに緩やかで優しい感情と、不思議だけれども豊かな質感があります。 細やかな感性に触れたいと思う方、穏やかな時間が欲しい方は是非こちらを。ゆっくりと一話ずつ味わっていただければと思います。

灼熱のニライカナイ

奇想天外だけど成立している面白さ!

灼熱のニライカナイ
干し芋
干し芋
1年以上前

設定がぶっ飛んでいておもしろすぎる!! イルカのおまわりさん? 海の教団? チャコのパワー? 新宿署から左遷された鮫島が一番まともに見えてきた。 次々と謎の生物や怪事件の起こる姉ヶ島。 まだまだ、奇想天外な海の生物が出てきそうで楽しみ♪ 鮫島とオルフェウスのやり取りのギャグもテンポよくて好き❤

ヘルズケア

ある意味、評価が分かれそうな読切。

ヘルズケア
名無し
1年以上前

これは「マンハッタン計画」がなんなのかを知らないと結構意味がわからない話で、かくいう自分も知らなかったので調べたうえでもう一度読み直しました。 絵もうまいしテンポもいいし台詞回しも軽快で読みやすくはあったんですが、世界史に1ミリも興味関心がない人向けではない。あと主人公の女医者の喋り方のクセが強い。少年誌らしいわかりやすいオチがあるわけでもないので、もしかしたら評価は分かれるタイプのやつかな…とも思います。1話完結の読切としても良くできてますけど、続きがあるならたぶんめちゃくちゃ面白くなると確信が持てる終わり方だったので、個人的には連載化してほしいですね。

イオンにみせられて

イオンがとにかく好きなのだ。

イオンにみせられて
名無し
1年以上前

くらげバンチにおける「裸のマオ」や「あつい皮膚」などの読切で漫画読みの度肝を抜き続けてきたもぐこんさんのデビュー作です。 空気感や体温、手触りまで伝わってくるようなあの丁寧なタッチは既にこの時点で確立していて、 のちの作品では使わなくなったトーンが一部使われているのが興味深かったです。空間を意識した画面作りには宮崎夏次系さん、を思いだす人も多いかも 変人扱いされつつもイオンモールを堪能する主人公。この広々とした建築空間に向けるマニアックさをうまくエッセイ漫画風に料理しており、 イオンがとにかく好きなんですよという楽しさが伝わってきて愉快になりました ここすき

私の彼女

小説家とそのファンの束縛百合…

私の彼女
ANAGUMA
ANAGUMA
1年以上前

ときいて飛びついてしまったのですがことはそう単純ではありません。 ベストセラーを書き上げたあと、スランプに陥った主人公の小説家・ユウが出会ったのは自身のファンを名乗る不思議な女性・エル。お互いの悩みや身上を打ち明けるうちにふたりの距離はどんどん近づいていき、エルは書けなくなってしまったユウに対してゴーストライターを申し出ます。 生活と創作の両側面に入り込んでくるエルの存在。ユウは心身ともに大きく揺り動かされることに…と途中からヤバそうな空気がじわじわ漂い始めて読むのが止まらなくなりました。 ふたりが支え合っている姿に心を温められつつも、何が起こるのか常にゾクゾク…というふたつの意味で目が離せません。 ユウに度々送られてくるストーカーらしき手紙や、エルの性格の掴みどころのなさが洋画テイストといいましょうか、サスペンスの緊張感を演出していてよいです。この辺りの味わいはもしかしたら原作小説の『デルフィーヌの友情』からきているものなのかも? とはいえあとがきにもあるように原作とは物語の進め方がかなり違っているようです。『デルフィーヌ〜』そのものがまさに作家の自伝風に書かれた小説らしく、ユウのキャラクターとも重なってくるところがあり、こちらもどんな作品なのか読んでみたくなりました。

燃えろ!太陽

不良少女サチの娑婆での青春

燃えろ!太陽
名無し
1年以上前

1972年の作品。少年院帰りで保護観察中の少女、賭博師の娘で「死神のサチ」の二つ名を持つ16歳のサチが、新聞配達として住み込み普通の生活を送る中で葛藤し成長する話。 ヤクザの娘として幼い頃から白い目で見られて歪み不良になってしまったサチが、教師や世間に反抗しもがき苦しみながら、めぐみやイサム…小山田家の温かい愛情を受けて少しずつ成長していくところがいい。 サチの葛藤と反抗は心理学的な視点で見て、ものすごく真っ当な思春期の青少年の姿で自分は好きだけど、今の10代が読んだら「15の夜」と同じで微塵も理解できない意味不明な話なんじゃないかな。 終始サチが自分のことを「サチ」って呼んでるのが可愛いかった。

よりみちエール

日常のスパイス

よりみちエール
Pom
Pom
1年以上前

ほー面白かったなぁ。 クラフトビールの豆知識ならず、アランと頼道二人の会話など、日常的で良かったし男性二人で、お酒を飲む、そして絵も爽やか〜 頼道さんは何か秘密を抱えていそうだけど、続巻で明らかになっていく感じですかね。 何にしても、当たり前だった生活が当たり前じゃなくなっている今の時代だからこそ、より深く物語に入り込めました。

かなたこなた

続きが気になる!!

かなたこなた
名無し
1年以上前

Kindle Unlimitedで1巻を読んだのですがすごくいい伝承オカルトものでした! 不思議なものが見える中学生と小学生の姉妹が主人公。お姉ちゃんのカナタは見えることを否定したくて妹のコナタとは距離を取りたいんだけど、まだ小さいコナタはそれがわからない…。 そんな時にコナタが山で打ち捨てられた小さな社を見つけて、その主(黒い魚の姿をしている)に五つの箱を見つけるように頼まれる。 学習用の大きなタブレットや低学年用のGPSなど、教育の現場にテクノロジーが活用されているところがオカルトという非科学的な存在を引き立てていてすごくいい…! そして絵がすごく素敵…! 引っ掻いたように線が細くて、白黒のコントラストとトーンの使い方がお洒落。一番最後に収録されているカラー絵もとても綺麗でした。 お姉ちゃんと妹の不和。 高等部で有名なイケメン(オカルト好き)。 黒い魚の正体。 ものすごく続きが気になる!!

空の底 白砂の姫君

霊能力者&霊媒体質 JK2人のバディもの

空の底 白砂の姫君
名無し
1年以上前

最初の2話は日常生活で出会う怪奇現象を他の友達とも一緒に解決するフツーのスクールホラーコメディって感じだったけど、いきなり3話目で異世界転移してあちらとこちらの王族を巻き込んだ壮大な冒険が始まって笑ってしまった。80年代ぽくて最高。 続編もあるらしいので楽しみ。

ゆるゆるでもおいしくごはん

鯉こく食べてみたい…!

ゆるゆるでもおいしくごはん
ぺそ
ぺそ
1年以上前

式部玲さんの作品を初めて読んだのですが、お料理の絵が本当に美味しそうで即ファンになってしまいました! 「ゆるゆる」とタイトルに入っている通り比較的シンプルな料理ばかり登場するのですが、ベビーリーフと甘夏のサラダとか、丸ごとトマトのリゾットとか全部ひと工夫されているからお洒落で手が込んでいるように見えるのがすごい! 自分好みのビスコッティを求めてレシピを試行錯誤されているところにビスコッティ愛を感じました。 この漫画で「鯉こく」という料理を知ったのですがぜひ一度食べてみたいです。

琉球のユウナ

琉球ロイヤルラブ

琉球のユウナ
名無し
1年以上前

15世紀琉球王朝が舞台で面白そうだなと思い一巻を読んでみました。絵が非常に美麗で、尚真王がどこまでも優しいイケメンなのが印象的でした。かなり少女漫画ナイズされた内容でとても読みやすいです。 (が、個人的にはもう少し時代劇的でリアルな方が好きなのであまりハマりませんでした。) アニメになったら映えそうはシーンが多いので、ぜひアニメ化して欲しいなと思います。

キンとケン

前漢王朝を舞台に実在の人物を新解釈で描くバディストーリー #1巻応援

キンとケン
sogor25
sogor25
1年以上前

舞台は紀元前、前漢王朝の中国。 皇帝である劉欣は権力の弱まった漢帝国を立て直すため腐心していましたが、 祖母の恭皇太后を筆頭に反発が強く、なかなか政治の腐敗を取り除くことができずにいました。 そんな彼はある日、宮中で働く董賢という男性と出会い、友人として心を通わせるようになります。 この作品は劉欣と後に彼に仕えることになる董賢、つまり"キン(劉欣)"と"ケン(董賢)"の2人を描く作品です 哀帝と呼ばれた劉欣と彼を支えた董賢という、実在した2人の史実に基づいた作品ですが、特徴的な可愛らしい絵柄と 横文字や現代の言葉遣いを多用した台詞回しにより、堅苦しさのない、非常に読みやすい作品になっています また、劉欣は政治の腐敗をなんとか変えようとしている正義感の強い人物として、董賢はそんな彼に忠誠を誓った仁義に厚い人物として描かれており、2人のバディものとしても読み応えのある作品になっています。 1巻まで読了

ぼくの家族

救いにも呪いにもなる曖昧な定義、家族

ぼくの家族
野愛
野愛
1年以上前

子どもがいる男女が結婚し、一緒に暮らし家族になっていくお話。 家族ってものすごく曖昧で不安定なコミュニティだ。夫婦なんてそもそも他人同士で、離婚するという権利も与えられている。離婚したら子どもは父と母どちらかと離れることになるし、再婚したら父か母が増えたり兄弟姉妹ができたりするし。 離れてようが血縁があろうがなかろうが、全部含めて家族である。家族じゃないよと突き放す権利もたぶんある。 同じ境遇、同じ立場でも、同じだけ相手を思いやるのは難しいこと。相手の過去や親族との関わり方。血が繋がってないから、あるいは繋がってるから生まれる距離感。 家族にならなければ見えてこないもどかしさがリアルに描かれている。 最後は駆け足でハッピーエンドに向かっていった感があるけれど、許せないことも理解できないことも含めて、受け入れようと思えるものが家族なのかなあと感じた。 救いにも呪いにもなるようなテーマだからこそ、あたたかく終わってくれて嬉しかった。

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