今日もいい天気

「原発事故編」を読んでみた

今日もいい天気
名無し
1年以上前

前作の「田舎暮らし編」から3年後の話です。この3年間に同居していた奥さんのご両親が亡くなったり、東日本大震災が起こったり、原発事故が起こったり…。あんなに楽しそうに田舎暮らしを満喫していたのに、全く違う漫画になってしまいました。実際にはこれとは比べ物にならない喪失感があるんですね。今作も最初から1年間の連載と決まっていたそうで、途中からどう終わらせるか悩んだそうですが、最後にはハッピーエンドはありえないと断言されていたのが印象的でした。山本おさむ先生の誠実さが感じられました。

ワル

新任教師3人VSワルのカリスマ高校生

ワル
名無し
1年以上前

なんとなく1巻読んだら想像以上に面白かった。1970年代の東京が舞台で、ストーリーに直接関係ない街並みとか家屋とかゴーゴー喫茶とかもかなり見応えがある。 ある高校に3年進級時にワルばっかりを集めたクラス作る計画があり、その担任候補として体育会系マッチョな男性教師、弱そうな文系男性教師、美人女教師の新任3人が集められ現在2年のワルたちの指導にあたり担任の座を争う……という話。 氷室の高校生離れした悪のカリスマぶりがすごくておもしろい。 教師に「メロメロ」にされたあと誰の手も借りず這いずってその場を去り、代わりに自分の得意分野の剣道でボコボコにして腕を折り、女教師に薬は盛るけどヤクザには売らず、ヤクザの目をナイフで切って失明させるとかまだ1巻なのにキャラが濃すぎる。 美人教師の美貌を表現するのに浅丘ルリ子が引き合いに出されていたのにビビった。あと「あっとおどろくためごろう」も。マジで当時は使われてたんだなこのギャグ。

絶滅酒場

一巻の表紙がお洒落

絶滅酒場
名無し
1年以上前

天地創造デザイン部にハマったらAmazonが勧めてきたのがこれ。一巻の表紙がお洒落だから一巻だけ読んでみたけど……世界観が自分には早すぎた。 天デ部と異世界居酒屋「のぶ」を混ぜてその二つからユーモアを抜いたみたいなカオス……。 何故絶滅した古代生物が人間のような言動を…?幻覚を見せられているのか? 古代生物の為に作る手の込んだ料理は見てる分にはおもしろいけど、幼稚園児がおままごとで作った料理みたいに食えるわけじゃないので食欲が一切わかない。 酒場なのに食えない料理ばっかり見せられる新鮮な漫画である意味面白かった。 まだ続刊中ということは人気があるということで……そのうちアニメとかになったらまた観てみるかもしれない。

ひとり暮らしのOLを描きました

明日こそ幸せになりたいね

ひとり暮らしのOLを描きました
野愛
野愛
1年以上前

かわいそうでかわいい、ひとり暮らしのOLさん。 お家でぼーっとしてる姿を見るだけで 仕事つらいんだろうなあ、周りに頼れるひといないんだろうなあと心配になってしまう。心配になると同時に、わかるなあと思う自分もいる。 やった帰れるとかやった休みだと思っても、とくに楽しいこともなかったりあっというまに終わっちゃったり、あるよなあ。終わりゆく休日に抗おうとしたり、気づいたら夕方になってたり、あるよなあ。 このOLさんとお友達になってご飯食べながらぼそぼそと日常の苦しみとか生と死の話とかしてみたいな。 みんなちょっとでいいから昨日より幸せな今日を過ごせるといいね。

インフル怨サー。 ~顔を焼かれた私が復讐を誓った日~

やっぱ鈴木おさむは天才なんだな

インフル怨サー。 ~顔を焼かれた私が復讐を誓った日~
たか
たか
1年以上前

秘密のチャイハロでも思ったけど鈴木おさむは人の悪意とレディコミ・オブ・レディコミみたいな胸糞いじめシーンを描くのが上手すぎる…! 主人公は明るくて気立ては良いけれど、黒髪おさげに眼鏡そばかすという垢抜けなさ全部載せの「ドブス(※と周囲からは言われている)」な女の子。 その笑顔に秘めた才能を買われてアイドルグループにスカウトされ、クラスメイトやグループの仲間からスマホ破壊、食べ物に画鋲など、古典的な嫌がらせを受けながらアイドルとして成長していく物語。 ……今まで生きてきて、ホカホカのうんこ(ちゃんと湯気の漫符が描いてある)に顔面突っ込まれるいじめシーンは流石に初めて見ました。こんなこと書きたくないけど、飛び散り方からどう考えても3人分以上あったよね…どう考えてもやりすぎで最高。 いじめが苛烈だと主人公はメソメソするものだけど、鈴木おさむの主人公はそうじゃない…!全く挫けず目の光を失わない鋼の心を持ってるところが見ていて勇気が湧いてきます。 主人公の絵に描いたように地味なファッションとか、「メガネメガネ…」って探すムーブとか、意図的に古臭く描いてあってB級感が漂ってるところがたまらない。 激しいいじめを耐え抜いてトップインフルエンサーになるサクセスストーリー(昼ドラ風) 要チェックです…! 【追記】 ストーリーだけでなく漫画がとても読みやすく、絵にパワーと可愛らしさがあってすごく好きなのですが、作画のこにし真樹子先生はもしかしてこれが初作品なんでしょうか?気になります。

第三日曜日にて

『イチケイのカラス』浅見理都の過去作

第三日曜日にて
名無し
1年以上前

そういえば浅見理都の他の作品ってあるのかな…と調べてみたらebookjapanで無料公開されてたのがこれ。第33回MANGA OPEN東村アキコ賞受賞作だそうです。 http://morningmanga.com/mangaopen/33/ やっぱ昔からキャラと会話が絶妙…! 「エキゾチックコーナー」とか「もっとお食べください」とか。 淡々とした会話の中に面白みがあるところはイチケイのカラスと同じですごく良かった。 浅見先生、次回作の予定あるのでしょうか…。いつまでも楽しみに待ってます。 【掲載ページ】 https://ebookjapan.yahoo.co.jp/bviewer/free/B00060096937

マザーパラサイト

だいすきなおかあさん

マザーパラサイト
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

「バブみ」「オギャる」といった言葉が普及し始めて早数年。「戦慄のバブみサイコスリラー」とでも形容すべき作品が登場しました。 「登場親子、みんな毒」……とまでいうと語弊があり、まともな息子も中にはいるんですが、中心となるのは毒息子と毒親による予測不能のサスペンス。『スズキさんはただ静かに暮らしたい』に続いて佐藤洋寿さんらしい不穏な味わいが堪能できます。 多少のツッコミどころもありますが、異常な性向がぶつかり合ってもたらされる異様な展開の不安と不穏の波に細かいことはさておき呑まれます。 良い意味で、ネット広告で使い易そうなパワーのあるセリフやコマが多い作品です。 作中で、特殊な赤ん坊と一緒に荷物を運送するゲーム『デス・ストランディング』が描かれていたのも良い演出だなと思いました。 物語がどこに着地するのかが最大の焦点ですが、ぜひ行くところまで行ってやり切って欲しいなと願っています。 心の中の赤木しげるに「正しい親、正しい子供、正しい親子…………元々ありはしないんだって……!そんなもの…………!」と囁かれながら。

ぼくたちの離婚

事実はマンガよりも奇なり。

ぼくたちの離婚
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

「病んだ魂と、欠けた魂が、修羅場を作り出す」というキャッチコピーが秀逸。 こちらは、離婚を経験した人へ経緯や顛末を取材してリアルな体験談を連ねたWEBメディアの企画『ぼくたちの離婚』の書籍版をコミカライズした作品です。 言うなれば『その時の彼女が今の妻です』の逆バージョン、「その時の妻が今の他人です」。出逢いや馴れ初めからスタートしながら、そこから別れに至るまでのそれぞれのリアルな実体験と感情が克明に描かれています。 とてもよく理解できて同情してしまう人もいれば、まったく理解が及ばず宇宙人のように思える人まで様々に登場しますが、率直に言って面白いです。下手な創作より余程個性的で立った「キャラクター」とその感情の変遷に圧倒されます。 自身も離婚を経験している原作者曰く、 「苦痛に満ちた結婚生活。身も凍る修羅場。苦渋の決断。激しい後悔と開き直り。妻に対する未練や呪詛の言葉。そこに、当時の心境と現在の心情が入り交じる。引き込まれること、この上ない。「これは読み物になる」と確信した」 とのことで、それは間違いないでしょう。 Case#03の、『キル・ビル 』の暗殺集団のボスであるビルが元恋人のザ・ブライドを殺した本当の気持ちがよく解るという件に非常に感情移入しました。サブカルに精通したカッコいい美人というのも最高でした。今の自分も結婚を経てビルに殺される側になりつつあるなと感じます。 本筋ではないですが、Case#05の犬のエピソードもグッときますね。 絵が綺麗だなぁと思ったら、『麻衣の虫ぐらし』などの雨がっぱ少女群さんの別名義でした。綺麗な上で、人間の暗部が露呈するシーンのえげつない表情の迫力が凄いです。 「人間」を見たい方、修羅場を見たい方、離婚の危機に備えて反面教師にしたい方、ご一読してみては。

世界の孫

何も知らずに読んでしまったが

世界の孫
名無し
1年以上前

孫顔の中学生・甘栗甘水が出会った者すべてを孫パワーで狂わせていくギャグ漫画…だったのですが、どんどん話が逸れていきイカしか出てこないわ格闘マンガになっていくわで一体どういうことなのか?と読み終わっても困惑していました。SABE先生のお名前を検索してようやくピンときました。私は元奥様のファンなのでお名前だけ知っていたのですがコアな作風だと聞いていたので、逆に月刊アフタヌーンというメジャーな雑誌でも描いていたことに驚きでした。

夫はグレーゾーン 単行本版

予想以上に辛かった 発達障害に悩む大人の物語

夫はグレーゾーン 単行本版
六文銭
六文銭
1年以上前

マイペース、人の気持ちがくめない、会話がうまく噛み合わない、マルチタスクが苦手・・・程度の差はあれど、誰しもあるような問題。 それが重度になっても「障害」と判断されず、かといって「正常」とは言い難いほど生活に影響を与えてしまう。 このような人をグレーゾーンというらしいです。 主人公の夫・優斗はこの層に属しており、生活や職場で諸々迷惑をかけてしまっている状況。 同じようなことが、「ケーキを切れない非行少年たち」でもありました。 判断基準が昔と異なることで知的障害と診断されず、まともに治療されなかった人たちが、社会に出て悩み、苦しみ、結果少年院や刑務所に入ってしまうと。 ともに現代社会の闇ですね。 みんなが普通にできることが自分にはできない その悩みは当人しかわからないもので、上述のように空気が読めないから周囲の人もドンドン離れてしまい孤立していく様は読んでいてシンドかったです。 さらに追い打ちをかけるように、一見優しそうにみえる、主人公の友人が不幸を楽しむクズということ。 もう、救いはないのかと。 結局、誰も助けてくれない様が、世間なんてそんなもんだよな~と そのリアリティさに納得してしまいました。 漫画的に優しくて頼りになるお助けキャラなんて都合よくあらわれないもんです。 みんな面倒な人とは関わりたくないんです。 だからこそ、夫婦で支え合い、助け合っていく感じが際立って良かったです。 奥様にこれだけ大事にされているのは、地獄に仏といった感じでしょうか。 この困難を二人で克服し、強く生きて欲しいです。 この社会に、得も言われぬ生きづらさ抱えている人がいることを知るよいきっかけになりました。

ワタシ以外みんなバカ【単行本版(オリジナル描き下ろし付)】

漫画バナー広告の横綱

ワタシ以外みんなバカ【単行本版(オリジナル描き下ろし付)】
野愛
野愛
1年以上前

漫画のバナー広告にまんまと釣られるのが好きです。 この作品もバナー広告常連なのでやっぱり釣られました。 仕事は完璧、ビジュアルも上々、自由に恋愛も楽しむ上目の女・泉。 というのは全部自称で、周囲からは協調性がなくて圧が強くてキツくてヤバい女と思われいます。 周囲の人はさておき本人が幸せならいいじゃないと思わなくもないですが、常に誰かと比べて勝ってなきゃ気が済まないのは満たされていないように見えてしまいます。 大人しそうな女性を見れば地味ブス、華やかな美女を見れば中身がない、自分に靡かない男は見る目がない…など。 よくもまあここまで悪意を持って生きられるよなあと感心してしまうレベルなので、なぜ泉がモンスターになってしまったのか背景が描かれるといいなあと思っています。 痛い目見てほしい気もするし、改心してほしい気もするけど、側から見てると面白いのでこのままの泉で突き進んでもらうのもいいかもしれません。 広告見て読みたくなった方はぜひ読んでほしいです、広告通りだから!

半沢直樹

漫画でも倍返しだ!!モーニングの新連載

半沢直樹
名無し
1年以上前

自分は半沢直樹のドラマ流行ってたのに観てなかった人間です(※流行りすぎてると避けちゃうタイプ)です。ですが、あの熱狂的なブームからしばらく経ったので、あの話題作をみてみようじゃないのと読んでみた次第です。 太い線のスタイリッシュな絵が読みやすいなぁと思ったら、フジモトシゲキ先生って股旅グルメの人じゃあないですか…!!(納得) ストーリーの面白さも作画の素晴らしさも保証されているので、これは安心して読めますね。 ▼過去作掲載ページ http://www.moae.jp/comic/thegate_matatabigourmet ▼公式作品ページ https://morning.kodansha.co.jp/c/hanzawanaoki/

赤髪の女商人

「女商人」が主人公の…

赤髪の女商人
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

「女商人」が主人公の、硬派な中世ファンタジー作品。よくありがちな異世界/中世ものかと思いきや、とても真面目な漫画でした。 主人公は色気よりも商売といった感じで、最初こそとっつきにくいですが、計算高く冷徹そうに見えて情の深いタイプ。周りを利用しながらも、自分の人生はきっちり自分で始末をつけるという強い意思を感じる主人公像です。 物語序盤で、同業者に騙され無一文になり、辿り着いた修道院の女性たちの所で、最初はお世話になります。そこで商いを興し、知恵を使ってお金を稼いで困難を乗り越えていく、という痛快なストーリーとなってます。 見た目はちょっと地味ですが、一度じっくりと読めば間違いなく面白いと言える良い漫画だと思います。

あかねさす柘榴の都

亡くなった母の故郷、スペイン・グラナダで始まる新しい生活

あかねさす柘榴の都
名無し
1年以上前

日本人の少年・夏樹がひとりで飛行機に乗り、スペイン・グラナダへ訪れるところから始まる物語。どうやら母親が亡くなってしまい、母の故郷で叔母・アルバの世話になり暮らすことになった様子です。いろいろ違うけど、無愛想な叔母と親を亡くした14歳の少年が世話になるという話なので違国日記を思い出しますね。 地球に実在する場所なのに日本と違いすぎて非現実感があります。 なんかわからないけどワクワクする事が起こりそうな予感がする。楽しみな新連載。

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