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小学生の自分には、ゴルフというスポーツはアニメの「プロゴルファー猿」くらいの知識しか無かったのですが、この作品と出会えたことは幸せだったんだなあと思っています。
主人公、飛田一八は冴えないプロゴルファーの父・飛田銀八のキャディーとして、日本を回る放浪暮らしを送っていました。
物語の序盤、そんな父と想像もしない別れが訪れ、一八はプロゴルファー養成所「音無島」に送られます。ゴルフ地獄の音無島を「卒業」し、プロテストに合格。国内で世界のトッププロと渡り合い、マスターズへと招待されます。
日本人がマスターズで優勝するーそれがフィクションであった頃に描かれた物語から30年。松山プロのマスターズ優勝のニュースを見て、古ぼけたマンガ読みはまずこの作品を思い出しました。
「オーメンコーナー」「ガラスのグリーン」という、世界で最も美しく、最も難しいコースを、森秀樹さんは精巧な筆致で描きます。1打に笑い、1打に泣く。グリーンジャケットを羽織った一八の姿を見てワンワンと涙を流す「彼」の表情の美しさは、無知な少年にグランドスラムの重たさを教えてくれました。
この作品は、序盤と中盤以降で大分趣が変わります。出来れば、最後まで読んで欲しい。ゴルフマンガというジャンルにおいて、傑作だと胸を張って薦められる作品なので。

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