私的漫画世界|森秀樹|墨攻sakurakoji.sakura.ne.jp森秀樹は鳥取県出身で1982年に「チェイサー」でデビューしています。初期の代表作となる「青空しょって」の前半まではあだち充に近いすっきりした絵柄でしたが,次第に劇画タッチとなり,次作の「墨攻」では完全な劇画作家に変身しています。 森秀樹は「小島剛夕」にあこがれて漫画の世界に入りましたので,「墨攻」から彼への傾倒が始まったようです。小島剛夕(1928-2000年)に対して33歳若い森は敬愛する小島剛夕の後を継ぐように新・子連れ狼(原作:小池一夫)を2003年から執筆しています。
あらすじ時は二千数百年前、韓・魏・趙・齊・燕・秦・楚の七国が争う戦国時代の中国――。趙の大軍が、燕の小城、梁城を落とそうと、国境の易水川岸に軍を構えていた。梁城では、城を守るため城邑防衛のエキスパート集団、墨家から墨者を呼んだ。しかし、やって来たのは、革離(かくり)という名の男、唯一人だった……!続きを読む