【1巻の感想】
一休さんはとんちが上手いでお馴染みですが、それしか知らないという人は多いのではないでしょうか。私もその1人でした…。1巻を読んで初めて一休さんが帝の子供だったと知りました。でも生まれる前に母親がライバル達の策略で左遷させられたから会ったことはないんですね。この複雑な出自が一休さんの根幹になってるんだなぁ。子供時代のキャラクターは本当に可愛らしくて母上様を恋しがって泣いてるところはつられて悲しくなりました。けれども青年になった一休さんはだいぶイメージが変わりますね。欲にまみれて腐敗した寺を離脱して、世捨て人のような僧侶に弟子入りしてからの葛藤がすごかった。やっぱり坂口尚が題材に選ぶだけある人ですね。