江戸川11ヶ月前編集物語については他でも語られているので、別の視点で。この漫画、哲学者や思想家の名前や言葉が、あちこちに散見する。 ・大陸合理主義の哲学者『スピノザ』 ・右翼の現代の政治家『原田義昭』 ・プラトンの著作ソクラテスの弁明で語られる『アレテー』 ・作中のスピノザの発言「最大多数個人の最大幸福」は功利主義の父『ジェレム・ベンサム』の有名な言葉。 ほかにも、ホームレスの男の子が語る「神に見放されても〜」はニーチェの言葉だし、フランシス・ベーコンの「知識は力なり」は有名な言葉。 これらの暗示が、なにを意味するのかまだわからない。(功利主義に対抗する話だということはわかるが) 作者は閉鎖病棟や路上生活を潜入取材して描いたという。それほどまでに描きたいなにかがあるのだろう。今のところ、物語は悪くはない。しかし、著名な哲学者を引用するからには、哲学好きな人間からも読まれ、そして私たち特有の「批評精神」と対峙することを知らなければならない。 今後に期待したい。9わかるfavoriteわかるreply返信report通報
あらすじ持ち前のパワフルさで薄給かつ激務の介護業界を奮闘する介護士「神田はんな」。 彼女は2年前に導入された介護ロボット「アレテー」が気に入らない。 労働時間の制限なし、専門的な介護作業は◎、しまいにはセンサーで人間の感情まで理解する。 そんな万能さが勘に障るのだ。しかしある日、彼女は「アレテー」の秘密を知ってしまいーーー。続きを読む
物語については他でも語られているので、別の視点で。この漫画、哲学者や思想家の名前や言葉が、あちこちに散見する。
・大陸合理主義の哲学者『スピノザ』
・右翼の現代の政治家『原田義昭』
・プラトンの著作ソクラテスの弁明で語られる『アレテー』
・作中のスピノザの発言「最大多数個人の最大幸福」は功利主義の父『ジェレム・ベンサム』の有名な言葉。
ほかにも、ホームレスの男の子が語る「神に見放されても〜」はニーチェの言葉だし、フランシス・ベーコンの「知識は力なり」は有名な言葉。
これらの暗示が、なにを意味するのかまだわからない。(功利主義に対抗する話だということはわかるが)
作者は閉鎖病棟や路上生活を潜入取材して描いたという。それほどまでに描きたいなにかがあるのだろう。今のところ、物語は悪くはない。しかし、著名な哲学者を引用するからには、哲学好きな人間からも読まれ、そして私たち特有の「批評精神」と対峙することを知らなければならない。
今後に期待したい。