ねずみの初恋 大瀬戸陸
「君と宇宙を歩くために」感想
君と宇宙を歩くために 泥ノ田犬彦
これは人前で読んじゃいけない本だった。途中何度も涙腺が崩壊してえらい目にあったわ(笑)。
宇野くんと小林くんが、己れと全力で向き合い模索し続ける姿が、心に刺さりまくった。苦手な事に向き合うのは誰だって怖いし勇気がいる事だ。だからこそ、つい目を背けたくもなる。
ずっと目を背けてモヤモヤした想いを抱えていた小林くんが、宇野くんと出会った事で、自分を変えようと頑張る姿は思わず応援したくなる。
宇野くんも、孤立していた学校で、小林くんという初めての友達が出来て、世界が徐々に開けていくのが良い。
そして回を重ねるごとに、周囲の人々にもスポットが当たり、それぞれの葛藤が描かれ物語がさらに深みを増していく。
この先も大事に読んでいきたい作品だ。
1話を読んでから単行本購入。書店のもうプッシュも凄かった…!とにかく1話目が何回読んでも泣ける。もういなくなりたい、辛いって思った時にこの本が本棚にあったら少しでも気持ちが楽になるような気がする。お守りみたいな漫画。紙の本をおすすめします。