「宮部サチ…?誰だ?面白すぎる…!」と思ったら『好きな配信者が死んだ話』の人でした。やっぱこの人の作品大好き…!!!
目的があって人間を幸福にさせたいらしい3匹の宇宙人が、全く幸福ではない19歳の女の子・空(そら)の元へと現れる。
ひとの心の機微や社会問題を理解しないそいつらは、ヤングケアラーとして長く過ごした空がどんな思いを抱えて今を生きているかに無頓着で、知ったような口を聞いたりしゃらくせえ提案をしてきて聞いてると心が虚無になる。
人間に好かれそうな見た目の、人間のことを理解できない宇宙人の話というとタコピーが連想されますが、あいつはシンプルにIQ低かったのに対し、こちらは3匹いるうえこまっしゃくれた小学生かレディコミに出てくる幼稚な夫(概念)くらいの知能があるのが腹立たしく、それが元ヤングケアラーというバックグラウンドと合わさってなんとも言えない後味の悪さが最高。イシツブテが一番むかつく。
途中でうさぎが「すべての人間が平等なパラダイスみたいな星を作るべきです」とか言い出して草生えた。
お前、ぴよぴ●よ速報視聴者か…!?
よくあるエッセイ漫画風の冒頭が、ラストに繋がる展開は見事で鳥肌が立ちました…!!
あの3匹は空に何も良いことをしなかったけど、「クソみたいな宇宙人がいるんだ」と警鐘を鳴らす生きがいを空が手に入れたので結果としては良かった。
やはり宮部サチ先生の読切最高…!短編集出たら絶対買います!!
空は人生に疲れていた。そんなある日、なんと!宇宙人がやってきたのだ!!彼らの目的は「人類を幸福にする」こと…!?空は【幸福】を手に入れることが――?幸福とは何なのかを問うセンセーショナルドラマ★