「SUSHI」を通して「寿司」を見るにコメントする

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まみこ
まみこ
7ヶ月前
破天荒な行動を突飛にとる佐治将太と、堅実かつ温厚な性格の関口将太朗、「日本の寿司を殲滅するためにやって来た」と、大胆不敵に宣告するフランスの寿司職人、ダヴィッド・デュカス、マルチ・レイシャルで大胆なアイデアと繊細な味覚を同時に備えた女性寿司職人、サヘル。この面々が作り出す料理から、世界の「SUSHI」を投影とし、日本の「寿司」とはそもそも何か、その良さとは何か?を問う物語。 …で、始まって、それで終われれば良かったのですが、悲しいかな、そうはなりませんでした。話はまとまらず、迷走して、未消化のまま終わってしまったのです。 食漫画の構造的な問題として、「話中の料理の美味しさを想像できないと、物語に没入できない」と言うのがあります。 別の漫画の名言ですが「客はな…、情報を喰っているんだ!」は、食漫画にも通じる話で、美味しさの隠し味だったり、その蘊蓄だったり、それらが納得できるのは、読む人々はある程度「分かっている」前提だからこそ、情報を食べることが出来、成立するのですね。 …で、この物語の中で、ダヴィッド・デュカスやサヘルが作るのは、「SUSHI」ですらなく、(所謂)「ヌーベルキュイジーニュ」なんです。これだと、なかなか味の想像も難しい。 一つ一つの料理の画は美味しそうなはずなんですけど、この構造を打ち崩すのは難し過ぎでした。 …とは言え、「岩寿司の親父さんと息子」「海の底にある幻の都」等々、良いエピソードもありますので、サクッと4巻読むのも良いのではないでしょうか?
破天荒な行動を突飛にとる佐治将太と、堅実かつ温厚な性格の関口将太朗、「日本の寿司を殲滅するため...
魔女の花屋さん
心華やぐフラワーファンタジー #1巻応援
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兎来栄寿
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『ハナヤマタ』や『おちこぼれフルーツタルト』の浜弓場双さん最新作ということで、まず間違いないでしょうと思いながら読み始めて、期待通りに面白かった作品です。 15歳になった少女アリー=エイベルが、魔女になる夢を叶えるため大都市であるキャリッジ街の魔法学校グランモールにやってきたものの魔法は時代遅れでただの花嫁学校になってしまっており、街外れの丘の上に住む「花の魔女」ヨシノ=ヨークに弟子入り志願するところから物語が花開いていきます。 第1話「サクラ」 第2話「ミモザ 」 第3話「カルミア」 第4,5話「バラ」 と、世界設定はファンタジーですが登場する花や花言葉は現実を踏襲しています。ヨシノという名前もサクラから。吉野山が故郷の身としては嬉しくなってしまいます。 元々の高い画力が映えるキャラクターはもちろん、ファンタジー世界の彩りという点では非常に大事である背景も精緻に描写されており読んでいる間はこの世界に浸れます。私は、こういう描き込みが細かいファンタジーが大好物です。 特に、サブタイトルにもなっている花が描かれる各話のクライマックス部分の作画は気合いが入っていて思わず嘆息してしまいます。気が早いですが、たくさんの実在の花を扱っているのでアニメでフルカラーになって動きもついたら非常に映えそうです。 見習いシスターのオリビア=オークスやジョルダン家当主でホテルオーナーのジャネット=ジョルダンなど、魅力的なサブキャラクターも続々と登場しながら展開するストーリーの良さも美点です。 『ハナヤマタ』などのころから秀でていた、心の琴線に触れながら読むと元気をもらえるハートフルな内容は本作でも健在です。そこに、花や花言葉という要素が重なって非常に良い読み味となっています。 各要素のレベルの高さは流石という他ありません。長く続いていくことを祈りたい、素敵な作品です。
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