ネタバレ

主人公のプンプンが過去のトラウマと向き合い、歩んでいくというお話です。

と説明すると、この漫画の重要な要素をほとんど削り取ってしまった感じがする。
宗教やら恋愛やら人間関係やら、複雑に絡んでいる上に、登場する他のキャラクターサイドの物語もあり、非常に複雑になっている。

そして第91話で、南条幸の漫画持ち込み時に言われていた内容がまるで、いにお先生作品に対する講評に思えて驚いてしまった。

いわく、

「雰囲気でゴリ押しているだけで、中身は薄っぺら」

「サブカルというかサブカル風味?」。

さらに今後の伏線を張るかのような

「(同級生が自殺していたことを知り)主人公が勝手に自己完結して面白みに欠ける」

というセリフ。

どういうかんじで終わるんだろうと期待値がものすごく上がった。
こんなことをいうからには、死亡エンドはないのか。それとも敢えて死亡エンドなのか。
もしかしたら死ぬのはプンプンだろうか、他の人だろうか。
最終話が迫るに連れて、ドキドキしながら読んでいた。

また、主人公のプンプンは、変わった名前にくわえて、「リサとガスパール」みたいに変わった見た目の主人公一家なんだなと思っていたら、主人公一家の本来の見た目は人間だと判明するうえに、最終話を読むに名前も本当はプンプンではない気がしてきた。
どうして母親性は「プン山」的なものでなく、「小野寺」だったんだろう。

全編を通して「信じる」ということを描いたとあったけど、そもそも我々は架空の主人公の存在を信じることから始めないと、物語が始まらないのかもしれない。
なんてことを思ってしまった。

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ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

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ゆゆゆ
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主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

殴るためのお肉

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ゆゆゆ
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このタイトルで、この絵柄で、いわば北斗の拳。 いや、くにおくんかもしれません。 陰湿なイジメが繰り広げられる恋愛モノかと思えば、メリケンサックが出てくるタイプの恋愛モノでした。 メリケンサックと恋愛モノって、同時に存在しうるんですね。 「パワー・アントワネット」と違い、ムキムキでもなく、筋肉でもなく。 公爵令嬢として腐った世の中を正すため、いや殴りたいから主人公は暴力をふるいます。 ストッパーが無くなった彼女は強いです。 ターゲットの名前がいつの間にか「肉」呼ばわりになっていて、こうやって人でないから殴ってよしと正当化するのかなとチラと思えば、その肉がことごとく、言い訳できないレベルの悪役たちで、世直しのためには、殴っとこうかという気持ちを読者に湧き立てさせます。 そして、時の女神の力を借りて、倍速やらなんやらブーストさせて、「ボンボコボンボコ」殴って蹴って。 暴力シーン(連続)もこのきれいな絵柄のママ繰り広げられ、「創竜伝」の龍堂兄弟のようなめちゃくちゃな振る舞いも、このきれいな絵柄のママ繰り広げられます。 とりあえず公爵令嬢なので、一線は越えていないそうです。不殺です。 すべて峰打ちなので大丈夫らしいです。さすがです。 暴力で解決はよくないけれど、早いんだということはよくわかります。

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