結さんがかわいいにコメントする
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あそこではたらくムスブさん

理系清楚女子とちょい奥手男子の真面目な社会人ラブコメ

あそこではたらくムスブさん モリタイシ
sogor25
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ヒロインの名前は結(ムスブ)。主人公の名前は坂上(さがみ)。2人はごく普通の社会人で、会社でごく普通の出会い方をして、ごく普通に仲を深めていく。ただひとつ違っていたのは、2人が勤めているのはコンドームの会社だったのです…! という、まさかゲッサンで連載してるとは予想できないタイトル。でも、実際に読んでみればわかるけど作品の雰囲はとても爽やか。主人公の坂上くんはちょっと奥手な感じがあるけど性格は真面目で好印象だし、ムスブさんは仕事一直線で恋愛に興味なさそうな雰囲気だけど決して人当たりは悪くなく、同僚という意味だけで言えばかなり順調に坂上くんとの親密度を上げていく。 但しその風景に常に紛れ込んでいるコンドーム。そのせいでどうしても会話の端々で"大人の関係"が想起されてしまう。ただ、コンドームの存在自体をギャグにしているわけではなく、コンドームの話をする中で"付き合ってもないのに親密になった後のいろいろの妄想が浮かんで気まずくなる"という、ある意味ラブコメのド真ん中みたいな展開が違和感なく進んでゆく。だからこそ、2人の仲がゆっくり進展していっても、それを微笑ましく見ていられるのかもしれない。 また、忘れてはいけないのはコンドームについての描写。ムスブさんが研究職ということもあり、商品開発の描写はとても丁寧。作中でも言われている通りコンドームはれっきとした医療機器であり、その研究風景は真面目そのもの。そういう意味では理系のお仕事ものとしても読める。 そして実はこの作品、"女性目線"をすごく意識して描かれている作品でもある。商品開発の場面では男性視点の話だけではなく女性側の使用感や潤滑ゼリーの話も出てくるし、女性のお客さんが薬局でコンドームを買おうかどうか迷ってる、みたいな描写もさらっと入っていたりする。そんな描写を下世話な雰囲気を一切出さずに描いていて、作品のターゲットとして女性読者のこともしっかり視野に入っていることが伺える。 もし実際の商品とのコラボなんかが実現したら、もしかしたら性教育的な方向にも展開していけるかもしれない、そんな可能性を秘めた作品。 2巻まで読了

この世界の片隅に

漫画と映画を久しぶりに見返した!

この世界の片隅に
かしこ
かしこ

2025年のお正月にNHK広島放送で映画「この世界の片隅に」が放送されたのは、今年で原爆投下から80年が経つからだそうです。この機会に私も久しぶりに漫画と映画をどちらも見返してみました。 やはり漫画と映画の一番の違いはリンさんの描き方ですよね。漫画では夫である周作さんとリンさんの関係について触れられていますが、映画ではありません。とくに時限爆弾によって晴美さんと右手を失ったすずさんが初めて周作さんと再会した時に、漫画ではリンさんの安否を気にしますが、映画ではそれがないので、いきなり「広島に帰りたい」という言葉を言い出したような印象になっていました。映画は子供のまま縁もゆかりもない土地にお嫁に来たすずさんが大人になる話に重点を置いているような気がします。それに比べると戦時下無月経症なので子供が出来ないとはっきり描いてある漫画はもっとリアルな女性の話ですよね。だから漫画の方が幼なじみの海兵さんと2人きりにさせた周作さんに対して、あんなに腹を立てたすずさんの気持ちがすんなり理解することが出来ました。個人的には男性達に対してだけではなく、当時の価値観で大事とされていた後継ぎを残せない自分に対しての悔しさもあるのかもしれないと思いました。けれどもこの選択をしたのは原作である漫画を十分に理解してるからこそなのは映画を見れば明らかです。 久しぶりに漫画と映画を見返してどちらも戦争が普通の人の生活も脅かすことを伝えているのはもちろん、すべてを一瞬で無いものにしてしまう核兵器の恐ろしさは動きのある映画だから強く感じた喪失がありました。そして漫画には「間違っていたら教えて下さい 今のうちに」と巻末に記載されていることに初めて気づきました。戦争を知らない私達が80年前の出来事を想像するのは難しいですが、だからこそ「この世界の片隅に」という物語があります。どんなに素晴らしい漫画でもより多くの人に長く読み続けてもらうのは大変なので映像化ほどの後押しはないです。これからも漫画と映画どちらも折に触れて見返したいと思います。

あそこではたらくむすぶさん
あそこではたらくムスブさん 1巻
あそこではたらくムスブさん 2巻
あそこではたらくムスブさん(3)
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あそこではたらくムスブさん 5巻
あそこではたらくムスブさん 6巻
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