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中学教師・山内海はある日、殺人事件のニュースを目にする。殺されたのは鈴木侑己、中学時代の同級生だった。数日後、山内の恋人で文芸書の新人編集・八木沢珠緒は、公募小説の落選作に事件と酷似した内容が描かれた作品を見つける。『ザシス』――作者名は佐伯遥人。やがて小説と同じように、旧友に同窓会の案内状が届いて…。森田まさのりが挑む初のサスペンスホラー第1巻!! ※この電子版は紙版『ザシス』1巻と同内容になります。重複購入にご注意ください。
メモは上着じゃなくてアルバムに挟まっていたのね。
でも、なんか変だよなぁ、山内。メモを見て初めて自分のクラスのいじめに気付いたような描写になっていたのに、メモが自分がかつて姉に書かせたものだと思い出してもなお、「うちのクラスにもいじめがある」と断定している。
そう、見ないふりをしていただけだったら、あのメモをはじめて見たときに(メモの由来は記憶の奥深くにあって思い出せないにしても)、もっと違う表情になると思うんだよね。「目を背けてきたことを直視せざるを得ない状況になったぞ」というような。「告発があったからには、もう見ないふりはできないぞ(でも、できれば見ないふりし続けたい)」というような。ところが、自分が見ないふりをしていることさえも忘れているような顔、「え?俺のクラスにいじめが?」みたいな顔になってる。そして、わりと即座に調査に乗り出す前向きさ。なんか、ますます二重人格的という感じがしてくる。