下の名前は
「『坂本ですが?』知ってる?」と聞かれ、コミック表紙に見覚えがあったので「知ってる」と答えました。 読んでみたら、まったく知りませんでした。申し訳ありません。 未読でも印象に残る坂本くん。 美麗な絵柄でギャグ漫画、しかも一話ものとは思いませんでした。 あらゆることをスマートにこなしていく。 度を超えた真っ当な行いに、ワルすら結果的に味方についてしまう。 いわば主人公強強系のお話なのですが、坂本くんをそんな小さな枠に納めたくありません。 女の子は黄色い声援を発し、ワルすら魅了する。 あらすじにあるとおり、たしかに「クールでなくクーレスト」な存在です。 中二病を発症していたときに読めば、坂本くんの言動に憧れを抱いて真似をしていたでしょう。 言葉で聞くより、読んだほうが確実に伝わる何かがある漫画です。
ハルタ(当時、フェローズだったかな)で連載されて、個人的にギャグ漫画の新境地を感じた作品。
改めて読んでも、予想の斜め上をいく坂本くんの対応がものスゴイ面白い。
基本的には、クラスに嫌がらせをしてくる奴らがいて、ひょうひょうとかわす。
そして、ただかわすだけでなく、ついでに、めっちゃ格好つける。
椅子や机がなくなれば窓際に座る。
水道の水が勢いよくでれば、シャワーを浴びたかのような艶っぽさを出す。
弱冠のツッコミ不在な感じも受けるが、それでも笑える。
そして、毎度作者さんの発想がスゴくて唸る。
同じものをみていても、全く違うようにとらえて、笑いとして活かすってホントセンスだなと思います。
とはいえ、やはりネタがきつかったのか、短命のギャグ漫画をキレイに終わらせたかっただけなのか真相は不明ですが、100万部以上売れたのに4巻で完結。
人気がなくて打ち切りというわけではないと思うので、
もっと坂本くんをみていたかったのですが、延命して残念になるくらいならちょうど良かったのかと今では思います。
ぜひ、クーレスト高校生坂本の生き様を刮目してほしい。