透明でパステルカラーのような淡くて繊細な漫画
人との距離感がテーマなのか、近すぎず遠すぎず触れ合う事をタブーにしているみたいな、世界のお話。 恋愛に距離を取っている分、人とのコミュニケーションが希薄になってる様に感じるのはすごく面白い世界観だと思うし、近い将来こうなるのかととも思う。 印象深いのは淡くて繊細な絵と、距離感が希薄なストーリー。全体的に静かで、穏やかな雰囲気の中、漫画のキャラクターだけすごい熱量を持って動き回ってる事。主人公達の冷めた目の中に、強い意志や決意が淡くてふわふわしただけの世界にしてないのが面白い!
心が動かされることが嫌で、映画も美術館も恋愛もしないと決めている主人公の聖。
しかし、葉と目があった途端に恋に落ちてしまう。
恋愛自体がかっこ悪いと思われている2033年。
マッチングで結婚して、子どもを育てて幸せに暮らすことが理想。穏やかな結婚生活。本当にそうなのか?
皆、自分の心をひた隠しにして生活しているにすぎないかもしれない。
しかし、相手は誰であれ、恋愛できない人もいる。
私の、知人でも一度も人を好きなったことがないし、これからもならないと思う。って言っていた。
私には、その当時理解できなかったが、そういう人もいるんだと今なら理解できるようになった。