近未来のディストピア、貧困の中で彼が掴む未来とはにコメントする
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吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
1年以上前
「……生きてて…楽しいことなんか一つもない。」 薬が切れれば錯乱してしまう母が暴れ、高校中退を雇ってくれるのは長時間働いてもわずかな給金の工場のみで疲労に目はかすみ、家賃、光熱費、税金、母の薬代に給料は消え、日々の食費を極限まで削り転職、学歴のためになんとか月に1000円貯金するが、心が死んでいき絶望のみが主人公へと襲い続ける。 『転花』 厚い雲が日光を遮り夜と冬が続き100年。 植物が枯れ、酸素が薄くなった世界で人類が発明したのは、2年かけて人体を、魂を養分に成長する植物にする技術だった。 死期が近いものだけが「転花」の対象で、施術の選択は委ねられている。 「転花」したものには国から支援金1000万円払われるが…。 2321年、貧困の青年・神谷トーシローは尊厳をとって心の豊かさを守るのか、すり潰されるような毎日を屍のように生き続けるのか。 第1話→ https://big-3.tameshiyo.me/SPE01FOOLN なんて素晴らしいディストピア!貧困の描き方! じりじりとあぶり出される困窮した生活と時代背景がエグくてむちゃくちゃに魅力的!!! ほぼ無いに等しい選択肢を提示され、泣く泣く選びとるしかないことのなんたる絶望感の強いことか。 1話目で時代背景、個人の背景、各種設定を明かし、1話目ラストから2話目で物語が動き出した。 これは…、トーシローにできることで、蓬莱ヨミコはどうしようというのか。 この終わりかけた世界で、最後の命の灯を燃やして彼にできることとは。 スペリオールでの新連載でまた楽しみなものができてしまった!!
野球で話せ

漫画で話せ

野球で話せ
かしこ
かしこ

何を隠そう私も自分の描いた漫画を第11回青年漫画賞に応募していたのです。とはいえ私は記念受験のようなものなので箸にも棒にもかからないのですが…それでも言わせて下さい、私のライバルって中原とほるだったのかよ!!と。いや〜でもこれは完敗です。だって全編を通して「漫画を描くのが楽しい」って感じだったじゃないですか。働きながら漫画を描くのは大変です。やりたいことがあるのは幸せだけど、休みの日なんかに一人で引きこもってコツコツ描いてると「誰にも求められてないものをこんなに一生懸命やって何になる?」と虚しくなります。それよりも情けないのは描きたいから描くのではなく「漫画家になりたいから描いている」という気持ちのブレが起きてしまうことです。それでは本末転倒なのです。だからこそ作中で叔父さんが言っていた『表現を続けなさい』というセリフに胸を打たれて勇気づけられました。それは連載デビューを経験された後も医師として働きながら投稿を続けられたご自身に対しての言葉なのかもしれませんが、私もこんな風に漫画と向き合いたいと思わされる姿でした。いつか私の漫画を中原さんに読んでもらいたい。漫画で話したいです!

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