ネタバレ

2019年にも大雨があって大変だったが、やはり新型コロナウイルスの流行は2020年という年を忘れられないものにするだろう。

歯磨き粉のキャンペーンとして考えられた「方舟で世界一周」というギャグみたいな企画が、いつまでも止まない雨の恐怖と被害によって生き残るための方舟になり、分断が生まれる。

不安になる女性、強がる男性、リーダーシップを取らない政府、希望を見出す人、それをバカかと怒る人、アルバムを見返す人、タメ息を数える人…自分ならどうするか(引用したコマの男と同じようにネットとかで色々調べるけどよく分からないな、と思いながら手遅れになってそう)。個人的にはこの「ぜんぜんダメじゃん」という終末が逆に元気が出た。

描かれたのは20年前。しばらくこんな物語が世に出ることはないような気がしている。

2019年にも大雨があって大変だったが、やはり新型コロナウイルスの流行は2020年という年を忘...
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これ、掲載がQuick Japanだったんですよね。たまたま先日、バックナンバーを見返していて、この作品も読んだのですが、震災の大津波や最近の洪水などの状況の絶望感とかぶる部分が多いと感じられて、ゾッとしました。

私だったら……案外、希望とかバカじゃねえの!とキレる人になるのかも知れない。

20年前のQJ!いま読み返すと色々と思うことありそうですね。
私もキレる側だと思います。希望を頼りに生きるタイプではなくて、なんかもっとネガティブな力に対抗することで活力が湧いてくるような。。

そうやって頑張った後には、夢や希望どころか、何にもないエンディングですからね……究極の脱力系というか、頑張るのが馬鹿馬鹿しくなります。

最終回はQJの30号。2000年4月。予言が外れた時代ですねー。東海村臨界事故のルポなんかが面白い。40号くらいまではアングラな話題が表に出ていたのですが、それ以降は段々芸能雑誌になっていきましたね……

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【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。しりあがり寿が北斎の浮世絵を大胆アレンジ。世の中の不条理や不合理をゆるいタッチで描き出す、漫画家でありアーティストのしりあがり寿が、浮世絵師・葛飾北斎の作品を独自に解釈したパロディ作品集。「冨嶽三十六景」の《凱風快晴》《神奈川沖浪裏》をはじめとする北斎の傑作に大胆なアレンジを加えた、いたずら心あふれる作品を約80点掲載。すみだ北斎美術館(東京都墨田区)で好評を博した「ちょっと可笑しなほぼ三十六景」展および「しりあがりサン北斎サン」展の出品作を1冊にまとめる。「冨嶽三十六景」「諸国瀧廻り」『北斎漫画』など、もとになった北斎作品も並べて掲載し、北斎の幅広い画業にも触れる。日英バイリンガル仕様。※この作品はカラーです。

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