地味に面白い
謎のテンションの高さがじわじわくる。ただ一人で騒ぎながら食うだけの漫画だけど面白いんだよなあ。
普段、私たちが何気なく食べている料理…だが、そこには奥深い兵法が潜んでいる!!何を注文するのか?どんな順番で注文するのか?この選択によって「食の軍師」としての知力・能力・経験が現れる。主人公は、自分自身を「三国志」の名軍師・諸葛亮孔明になぞらえ、様々な戦略を繰り出す!!攻める相手は、料理。おでん、もつ焼、寿司、蕎麦、とんかつ、餃子、焼肉、弁当などなど、私たち一般人が日常的に食べているメニューがズラリ。だからこそ、面白い!!様々な店で繰り出される陣形!!店を訪れる客との真剣勝負!!このこだわり、この緻密さ!!一度読めば皆、軍師の気持ちになること間違いなし!!これぞまさに、エンターテインメント・グルメ漫画である!!!
地味に好きだった本作。
グルメ漫画としては致命的とも言える、ご飯の絵が(失礼ながら)そんなに美味しそうみえないのだが、食べ方に一家言あって、そのウンチクがひたすら面白かった。
確かに、一人でご飯食べている時とか、無意識に順番とか組み立てているなぁと気づくと、それを細かに言語化して表現していて、それが斬新だったと感じる。
所々共感ができる部分もあって、自分の食生活にも取り入れたりもして楽しかったなぁ。
また
「茶碗蒸しの立ち位置が微妙なので、最初に食べてなかったことにする」とか、個人的に金言も多いのも特徴でした。
随所に出てくる親父ギャグが原作者である久住節なのだろうけど、
これには好き嫌い分かれると思うが、自分は親父なのでツボでした。
ずっとなんで、孔明が出てくんだろう?と思ったら、食の軍師=蜀の軍師ってことですね。
今更気づきました。