ラーメン発見伝 久部緑郎 河合単
【朗報】芹沢さんのポップアップショップがOPEN
ラーメンオタクの主人公が様々なラーメンと出会ったり勝負をしたりと言う、まあよくある料理漫画…では無いです。
他の料理漫画と一線を画しているのは、強烈なキャラクターが登場することにあります。
芹沢達也と言う明らかに怪しげなつるっぱげの男なのですが、彼の言葉、表情は一度見たら忘れられないでしょう。
事ある度に主人公へイヤミを叩きつけてくるのですが、ただの嫌な人では無く、それを言うに足る人生を送っており、有象無象の客の舌に絶望してからは独自の理論を持つに到った男です。
「奴らはラーメンを食っているんじゃ無い。情報を食っているんだ」「いい物が常に認められるとは限らない」などの数々の名言は、読む人に痛烈な皮肉、或いは正論として映るでしょう。
彼の存在無くしてこの漫画は成立しません。
このハゲのラーメン論を楽しめるなら、文句なく面白い作品だと思います。