釣りの楽しみがリアルに分かるマンガ
週刊少年マガジンに掲載されていたころ、書店で立ち読みしていたのが記憶に残っています。 小学生の頃、マンガ雑誌はコロコロコミックを好んで読んでいたため、少年マガジンはあまり自分好みのマンガが少ないので購入してませんでした。 そんな私ですが、釣りキチ三平だけは読んでいましたね。 特に、細かい自然模写が好きで性格に裏表のない主人公・三平が好きでしたね。 自然を相手に大きな魚を釣り上げるロマンが溢れていて、当時小学生であった私も感動を受けました。マンガに限らずテレビ番組でもよく見ていました。 小学生の頃は藤子不二雄マンカが好みであったため、少年ジャンプ系に載っているマンガはあまり読みませんでしたが、少年マンガはあまり読まないけど、釣りキチ三平だけは読んでいたという人は意外と多いのではないでしょうか? 釣りを趣味にしている人も、このマンガがきっかけでハマってしまった人も多いでしょう。 素朴なマンガですが、ドラえもんのように誰にでも好まれる作品だと思われます。
確か矢口高雄先生のエッセイに書いてあった
エピソードだったと思いますが、
長期海外出張に行った日本人の方が、
持参した三平を読んで、日本の風景に涙したとか。
釣りキチ三平の主な舞台は東北の山里のようですが、
日本人の心に浮かぶ日本の原風景みたいな絵が
多いと思います。
ヤマメやイワナが潜む渓流とか、
冬は雪に閉じ込められて囲炉裏端で藁を編む生活とか、
現実には、そして昭和から平成、令和になる流れの中で
そんな体験はしていない人が増えていく世の中で、
それでもこれが日本の原風景だと思わせる絵が
釣りキチ三平のなかには沢山あると感じます。