それぞれ自立した4姉妹と、母親。父親は亡くなっている。
とりとめもないけど、社会を真摯に生きる女系家族を描く新連載。四者四様の人生を営んでいる姉妹たちの誰かに自分を重ねてもいいし、俯瞰からただなんとなく眺めているでもいい、というような気持ち。

さくらもちは「ピンク」が下だよ、と突っ込みながら読んでしまったけど、シャツを「安物」と言った山田君をたしなめるondeさんとか、アフリカのファッションを取り扱うことについての仁衣ちゃんの考えとか、今回は「珠玉」といいたいようないいところがいくつもあった。私も、コーラルピンクもショッキングピンクも、さくら色もとき色も、なんでも「ピンク」と言ってしまうのは嫌いなので、仁衣ちゃんの言うことにはとても共感できた。
繰り返し出てくる、ondeさんの好きなショートケーキは、上質なものの象徴だったのかなと思った。だからondeさんは仁衣ちゃんに勧めていたのかも。
最後に入って来たLINE(メール?)・・・良かったね!

仁衣ちゃんがちょっと古めかしい男言葉を使うのは、女性の多い家族の中で、岳くんが女の子っぽくなってしまわないように、あえてそうしているのかな。

八条寺家で岳君と山田君が会うとは予想していなかった。なんとなく仲良くなりそうな二人だけど、もしもお父さんが同じ人だったりしたら、二人も、仁衣ちゃんもショックを受けそう。仁衣ちゃんは自分の家族の話を山田君にしているけど、山田君はどう思っているんだろう?

自分も驚きました。あ、ここで会うかー、と。
日記読んだときの山田の反応を見てしまうと、もしものことは起きないでくれ…とか思っちゃいます。

太恵姉の目の鋭さすごい刺さる…四姉妹のつながりの強さが伝わった。
そんななか山田と岳はどんどん仲良くなってゆく。

岳君のおっとりした性格は誰に似たんだろう。不思議。プレゼントをもらうばかりで自分ではあげなかった、というのは、女性たちに可愛がられて育ったからかな。
彼女がいたことがあるとは意外。

太重姉さん、「おまんじゅう」はひどい!我の強い姉妹の中で、茉子さんは貴重な存在だと思うけど。あ、茉子さんもおっとりしている。

山田君と岳君が仲良くなればなるほど、山田君は後で傷ついてしまいそうな気がする。山田君のお母さんエゴがきつすぎる。
岳君のお父さんがどんな人かまだよくわからないけど、もしかすると、このお母さんから岳君を守るには、連絡を絶つしかないと思ったのだろうか・・・(今回、やっぱり岳君と山田君はお父さんが同じなのでは、と思ってしまいました)

山田くんが母親のことをどう思ってるのかハッキリ語っていて心が痛みましたね。
親でなければ関わりたくなかったくらいの人間なのに、誕生日プレゼントは買ってあげる…子の親に対する美しい愛情とは素直に思えなかった^^;

さいごに仁衣ちゃんが言ってた、どうしても手に入れたいって感情が湧けば、いらないものを手放す事もできるようになるのではないだろうか。

山田君は、自分がお母さんの不倫中にできた子供だということも、お父さんにはほかに子どもがいることも知っている、と今回わかった。
そして、山田君は似衣ちゃんの日記を読んだし、岳くんのお父さんがお母さん(イチ姉)を捨ててほかの女性に走ったのも知っている。岳くんと自分が一歳違いのことも。
それでも、岳君を誘って似衣ちゃんへのプレゼントを買いに行ったり、そのあとラーメンを食べに行ったりしている。
彼は自分が岳君ときょうだいかもしれないとは思っていないのだろうか。それとも知っていて誘っているのだろうか。もし「八条寺」という名前を聞いたことがあったら、珍しい名前だから偶然とは思えないだろうけど。

八条寺家が4姉妹じゃなかったら、岳くんの育て方も変わってただろうし、人格もあんなふうにおっとりじゃなかったかもしれない

ウォータースライダーに岳君と乗ったお母さんがキュート。怖いのに頑張りましたね。
山田君は社会人なのに、「今まで会った人は108人より少ない」って?何か事情があって外に出なかった時期があるのかな。

髪を一か所だけ結んだ似衣ちゃんも可愛いですね。
山田くんと岳くんとたっちゃん、これからどんな話をするんだろう。それとも今回はこのまま解散?

岳くんの「この人生すごく気に入ってる」はイチ姉に気を使ったんじゃなくて本心なんだろうなきっと

岳くんのお父さんが、イチ姉と別れたばかりの時岳くんに会いたがっていたというのは初めて知った(肩車の写真をみると、確かに父子の仲はよさそうだったけど)
ほかの女性との間に子供をつくって、イチ姉とももめて、岳君とは会いたいというのも虫が良すぎるとと思う。岳君に、もう自分は別の家庭があって、子どももいることを隠して会う気だったんだろうか。
養育費もとぎれとぎれ、二十歳になった岳君たちには連絡するなと言ったお父さん、どういうつもりだったのかさっぱりわからない。後妻さんのせいだけにできるものじゃないし。亡くなったら岳君だって相続権はあって、縁は切ろうにも切れないのに。

本筋と関係ない話です。すみません。
ondeさんと似衣ちゃんが交渉していたときに食べていたいちごのショートケーキとか、今回の扉のカラーページのパフェとか、月子さんのドーナツとか、このまんがに出てくるスイーツは、いさぎよいまでに大きくていい!
上品にいただくスイーツじゃなくて、「おいしい、おいしい」と言いながら食べて笑顔になりそう。私も食べたい。

年末の慌ただしくもワクワクする感じが凄く良かったけど山田の家庭環境の不穏さも垣間見える・・・

太重姉さんの歩き方は「ひょこひょこ」茉子姉さんは「ドスドス」がおもしろかった。「ドスドス」でも茉子姉さんはかわいい。

山田君はおばあちゃん子だから、姉妹のお母さんにも好感を持たれたのかも。そのうちにみんなと一緒に食事をすることになりそうだけど、大丈夫かな。もしも岳君が「お父さんの前のこども」だったら、みんなとても傷つきそうな気がする。

表面的にはすごく微笑ましい光景なのに、八条寺家と山田の距離が近くなればなるほど、読者としてはハラハラしますよね…

山田くんのお母さんは、「八条寺先パイ」がどういう関係の人かわかっていたと思う。
八条寺家の人たちはどうなんだろう。「岳くんといっこ違いの山田くん」がだれだかわかっただろうか。
八条寺家の人はそれでも山田くんを受け入れそうな感じだけど、山田くんのお母さんは無理そうだし山田くんは傷つきそう。

あくまでも何も気付いてない感じのリアクションでしたけど、名前聞いたら気づきそうですよね。

ん?山田君は岳君より1つ上? いっこ違いって、1歳下だと思っていた。
先に岳くんが生まれて、そのあと山田くんがおなかにいることがわかって、それからイチ姉が離婚したのかと・・・
もしかして、山田くんと岳くんがきょうだいかもしれないと思ったのは勘違いだった?

大切な実家や故郷、いつまでも残っていてほしいけど、戻って住めない・・・切ないですね。自分の原点のような場所だ、ということと、いつか帰る、ということは違うんですね。
私は都内で生まれ育ったので、就職まで地元でできたのですが(その後結婚して10年ぐらい離れていたことはあるのですが)地元を離れなくても離れてもよかった、というのは恵まれていたことだったな、と、結婚した時に思いました。

誰かと思ったらヨナちゃんか!
しかも今までそばにお父さんがいるのを言わないでいてくれたんだね・・・。

最初にクローズアップされていた岳くんのお父さんとか、山田くんのお父さんの話がすっかり止まってしまっていてちょっともやもや。長い連載ってそういうこともありがちだけど、そろそろ展開を見せてほしい。登場人物の気持ちとして、どうでもいいことになったならなったでもいいから。

自分もそっちの展開が気づいたらまったく話に出てこなくなったことが気になりました。若干、あっちいったりこっちいったりしてる印象があるけど、単行本で読むとまたそんなに気にならないのかな、とも思いつつ

私にできるすべてのこと

私にできるすべてのこと

AIが人の仕事を奪うだなんて誰が言ったのだろう。『プリンセスメゾン』の池辺葵、SFへの挑戦!『繕い裁つ人』や『プリンセスメゾン』で、社会の同調圧力に屈せず孤高の道を行く女性を描き、熱い支持を集めてきた著者の新境地。大量生産から20年、ヒト型AIが世界中で廃棄される中、少女・和音は喫茶店で働いていた。人とAIが共に暮らし、交錯する中できらめきを見せる、命あるものたち――。誰かを、何かを愛しく思うのは、ヒトの特権ですか?池辺葵(いけべ あおい)2009年デビュー。同年より、『繕い裁つ人』(講談社)の連載を開始する。14年、『どぶがわ』(秋田書店)で第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。この年、『プリンセスメゾン』(小学館)も連載開始。18年、『ねぇ、ママ』(秋田書店)で第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。ほかの代表作に『かごめかごめ』(秋田書店)、『雑草たちよ 大志を抱け』(祥伝社)などがある。現在、『FEEL YOUNG』(祥伝社)で『ブランチライン』を連載中。

漫画家さんのおいしいさしいれ

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いくえみ綾、志村貴子、藤村真理、谷川史子、松田奈緒子、高野雀、磯谷友紀、池辺葵、久世番子さんら42人が結集した、女子漫画家のグルメエッセイ最旬アンソロジーです。今までで一番感動したあのケーキ、今も忘れられないあの惣菜、いつか貰いたい憧れのあの和菓子! 定番チョコから、老舗和菓子、人気のクッキー、最新スイーツまで、おいしいグルメ情報が満載です! これらを貰えたら、漫画家さんも原稿アップが早くなること間違いなし(笑)

プリンセスメゾン

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映画化作品『繕い裁つ人』の池辺葵氏、最新作は“住”。女ひとり、たったひとつの“家”さがしは、運命の人を見つけるよりも難しい!? 2015年、日本。女性がひとりで家を買うことは、無謀なのか、堅実なのか。年収200万ちょっとの独身女性・沼越さんが、オリンピックを控えた東京で、理想の家を求めて歩く。twitterなどで大人気の、共感度100%の家さがしストーリー。

繕い裁つ人

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服に命を宿す人。どこか懐かしい町並みに響くミシンの音。祖母の志を受け継いで、その人だけの服、一生添い遂げられる洋服を作り続ける。そんな南洋裁店の店主・市江(いちえ)と、彼女の服を愛してやまない百貨店企画部の藤井(ふじい)。微妙な距離感を保ちながら関わる二人と、服にまつわる人々の思いを描き出す、優しい優しい物語です。

サウダーデ

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マナーの悪い客に注意する。カフェラテにブルーベリーシロップは入れない。5人以上の団体客は断る。近所の子供と対等に口ゲンカする。カップ麺の比較表作りが趣味。店先のアザレアの鉢植えを大切にしている。“郷愁”の名を持つ喫茶店――「サウダーデ」。心からのくつろぎを求めて、今日も数少ない人々が訪れる。待ちわびた誰かが現れる所。大切な誰かを待つ所。そして一途な店主・芳乃(よしの)もまた、あの人を……。

ひにひに つらら

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実写映画化された『繕い裁つ人』や文化庁メディア芸術祭受賞『どぶがわ』で注目の池辺葵。ひと目ひと目に思いを込めて編む人と、その周りの人々の温かく寂しく、強い思いを心優しく描き切った特別読みきり作品です!

かごめかごめ

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語られない想い。満たされることのない心。彼女たちは何に己を捧げ、仕えるのか?静謐で美しい光の中に見え隠れする不穏な世界。『どぶがわ』『繕い裁つ人』の著者が全篇フルカラーで魅せる、修道女の愛の讃歌。置き去りにしてきた喪失感とひきかえに、わたしがたどりついた場所。「Championタップ!」にて掲載された作品に描きおろしエピソードを追加し、全ページカラーで単行本化。

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いつか、この日々を忘れたとしても、魔法の言葉が私を生かし続ける。『プリンセスメゾン』の著者が描く、地方都市に生きる女子高生達の切なくも可愛い青春群像劇。 たえ子:成績トップの転校生。マラソンが苦手。家でも学校でも寡黙。 久子(ひさこ):読書や分筆を好む文学少女。毛深いのがコンプレックス。 ピコ:徹夜でゲームをして目にクマができがち。がんちゃんの膝によく座る。 ひーちゃん:がんちゃんを毎朝迎えに来る幼馴染み。基本無表情。足が速い。 がんちゃん:朝に弱い。おしゃれが苦手。心配性で誰にも優しい女の子。 「素直になったら恥かくだけや。私は鋼鉄のバリアで自分の心を守るんや」地味で平凡な女子達にとって、人生はかくも厳しきもの。けれど時に、友人の言葉が生涯を照らす魔法に変わることもある。苦味も優しさも抱き込んだ目映い青春を描く傑作連作集。

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