それぞれ自立した4姉妹と、母親。父親は亡くなっている。
とりとめもないけど、社会を真摯に生きる女系家族を描く新連載。四者四様の人生を営んでいる姉妹たちの誰かに自分を重ねてもいいし、俯瞰からただなんとなく眺めているでもいい、というような気持ち。

第4話は個人的に神回かも。その人の生き方と言葉ってリンクするから、言葉をないがしろにしない人の言うことに救われたりもするけど、逆に深く傷ついたりすろこともある。池辺葵先生の書かれるセリフはフィクションじゃなくて生きてる言葉ですよね。

最初は、一緒に住んでいるのではなくても母と姉妹が肩を寄せ合い、思いやりあって生きていく、ほのぼのとした話かと思っていたが、回を追うごとに、胸がチクリと刺されたりひりひりしたりするような事情がだんだん明らかになってくる。でも、そんな事情はあくまでも静かに展開し、仁衣さんの健気さが際立っている。雨の描写が心にまで染みてくるようだった。
私にはわからなかったので、どなたか教えてほしいのですが、山田君とイチ姉さんの家庭にはつながりがあるのでしょうか?

確かに!言われてみると最新話からそう読み取れることに気づきました。
山田くんの父親が、イチ姉の元夫ってことですよね。

たぶん、はっきりと作中で描かれてはいないですけどその可能性がありますね。

ありがとうございます。
仁衣ちゃんは若く見えるけど29歳って言っていましたね。山田君が新人だとして22歳ぐらい。岳くんが何歳かはっきりしないのですが、仁衣ちゃんが14歳のとき8歳ぐらいだとすると今23歳ぐらい。
イチ姉さんはもともと結婚していた夫を略奪されたみたいな感じでしたね。
もし山田君のお父さんと岳君のお父さんが同じ人なら、イチ姉さんは、子どもができたから離婚しろ、と相手の女性に迫られたという可能性もあるかと思いました。これは憶測ですけど。
岳君より山田君が少し年下じゃないと成り立たなくなってしまいますし、山田君自身の話であってイチ姉さんや岳くんとはまた別なのか、迷いました。

岳くん23歳でしたね。ますます山田くんとの関係が現実味を帯びる。
父親がいなくてもむしろ騒がしいくらいにぎやかな家庭で育った岳くんは素直ないい子に育ってるように見えます。
不幸な方向へ物語が進まないといいな。

山田君が「いっこ違い」って言っていましたね。お父さんの顔が全然出て来ないけれど、関係あるかもしれませんね。あまり大きな町の話ではないようですし・・・
お母さんが不倫を嫌う気持ちがよくわかりました。
しかし、岳君のお父さん最低ですね。妻とどんな別れ方をしようが、養育費は子どもの権利ですよ。それに、いくら関係を断とうとしたって、自分が死んだら嫌でも岳君には相続権があるんだけど。
岳君と友達の関係も良いですね。不幸なことがあっても、人と人との関係がセーフティネットになっているように見えます。

来月はお休み・・・残念。
イカナゴのくぎ煮とか、たっちゃんは和歌山の実家に帰るとか、舞台は関西みたい。四姉妹が今風の「細雪」みたい。一番上のお姉さんの子ども(細雪では女の子だけど)を妹たちが可愛がるところも似ている気がする。
でも、テーマが結婚とか恋愛だけではないところが、リアルでいい。

細かいけれど、姉妹の名前が気になってしまう。長女がイチ姉で末っ子が仁衣さん。なぜ、次女と三女を飛ばして末っ子がニイさん?
年齢も仁衣さんが29歳ということしかわからないけれど、イチ姉さんとはずいぶん離れているように見える。まさか仁衣さんもイチ姉さんの妹じゃなくて娘、なんてことはないだろうけれど・・・
池辺先生は、事情をだんだん明らかにして描くのが巧みだと思うので、きっと名前にも意味があって、だんだん解き明かされていくんだろうな・・・

長女・イチ、次女・太重、三女・茉子、四女・仁衣
並べてみると、単純になんでイチ姉だけ漢字じゃないのか?
長女だからそのままイチ、と付けたのか? 気になります笑

お父さん(おじいちゃん)いいですね!
岳くんにおじいちゃんの記憶が残っていて本当によかったです。
お父さんも嫌いにはなれない感じがあります。宝箱にもらったおもちゃをしまっていたりとか。
山田くんにどこか虚無的な表情が見えるのは、家族の幸せの陰に別の家族の悲しみがあるのを感じているからかもしれないと思いました。

岳くんの頭の良さはイチ姉譲りだったんですね。イチ姉さんすごいな。
市役所に就職した太重姉も優秀そう。だから二人は以前にぶつかっていたのかな。
茉子姉さんはふんわりしていて、誰とも喧嘩したりしない感じ。仁衣さんもしっかりした人なので、茉子姉さんはみんなの調停役だったのかも。
お母さんのお弁当美味しそう。ハムとチーズ入りとんかつ食べたい!
「転んだらおしまいだ」とイチ姉にも岳くんにも言われて、お母さんは「なんだ、親子で同じこと言って」とか言ったのではないかと思いました。

太重ちゃんの貯金箱から家族の性格とか関係性が見えてくるのおもしろいですね。茉子ちゃんの知られざる苦労を知って切なくなりました…

茉子ちゃんの店の常連だった大学教授の話。誰も悪くないのに切ないですね…。でも今もメニューに出してるってところが茉子ちゃんらしくていいなと思いました。

今は、糖尿病だから〇〇を食べてはいけない、というふうにはしないそうです。茉子ちゃんのメニュー、いかなごとか五穀米とか、体に良さそうな気がするんですけどね。茉子ちゃんの料理をまた食べられることを励みに、健康管理を頑張って、また来られるといいですね。

ファッションブランドの歴史ってとても興味があります。ondeさんのような量産をしないところや、手に取りやすい価格で沢山の人が買うところ、色々あるけど服ってほんとに良い。山田の意識もだんだん変わるかな。

個人的に、冒頭で仁衣ちゃんが来てた服、色はわからないけど想像の中ではものすごく可愛いと思う!

私にできるすべてのこと

私にできるすべてのこと

AIが人の仕事を奪うだなんて誰が言ったのだろう。『プリンセスメゾン』の池辺葵、SFへの挑戦!『繕い裁つ人』や『プリンセスメゾン』で、社会の同調圧力に屈せず孤高の道を行く女性を描き、熱い支持を集めてきた著者の新境地。大量生産から20年、ヒト型AIが世界中で廃棄される中、少女・和音は喫茶店で働いていた。人とAIが共に暮らし、交錯する中できらめきを見せる、命あるものたち――。誰かを、何かを愛しく思うのは、ヒトの特権ですか?池辺葵(いけべ あおい)2009年デビュー。同年より、『繕い裁つ人』(講談社)の連載を開始する。14年、『どぶがわ』(秋田書店)で第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。この年、『プリンセスメゾン』(小学館)も連載開始。18年、『ねぇ、ママ』(秋田書店)で第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。ほかの代表作に『かごめかごめ』(秋田書店)、『雑草たちよ 大志を抱け』(祥伝社)などがある。現在、『FEEL YOUNG』(祥伝社)で『ブランチライン』を連載中。

漫画家さんのおいしいさしいれ

漫画家さんのおいしいさしいれ

いくえみ綾、志村貴子、藤村真理、谷川史子、松田奈緒子、高野雀、磯谷友紀、池辺葵、久世番子さんら42人が結集した、女子漫画家のグルメエッセイ最旬アンソロジーです。今までで一番感動したあのケーキ、今も忘れられないあの惣菜、いつか貰いたい憧れのあの和菓子! 定番チョコから、老舗和菓子、人気のクッキー、最新スイーツまで、おいしいグルメ情報が満載です! これらを貰えたら、漫画家さんも原稿アップが早くなること間違いなし(笑)

プリンセスメゾン

プリンセスメゾン

映画化作品『繕い裁つ人』の池辺葵氏、最新作は“住”。女ひとり、たったひとつの“家”さがしは、運命の人を見つけるよりも難しい!? 2015年、日本。女性がひとりで家を買うことは、無謀なのか、堅実なのか。年収200万ちょっとの独身女性・沼越さんが、オリンピックを控えた東京で、理想の家を求めて歩く。twitterなどで大人気の、共感度100%の家さがしストーリー。

繕い裁つ人

繕い裁つ人

服に命を宿す人。どこか懐かしい町並みに響くミシンの音。祖母の志を受け継いで、その人だけの服、一生添い遂げられる洋服を作り続ける。そんな南洋裁店の店主・市江(いちえ)と、彼女の服を愛してやまない百貨店企画部の藤井(ふじい)。微妙な距離感を保ちながら関わる二人と、服にまつわる人々の思いを描き出す、優しい優しい物語です。

サウダーデ

サウダーデ

マナーの悪い客に注意する。カフェラテにブルーベリーシロップは入れない。5人以上の団体客は断る。近所の子供と対等に口ゲンカする。カップ麺の比較表作りが趣味。店先のアザレアの鉢植えを大切にしている。“郷愁”の名を持つ喫茶店――「サウダーデ」。心からのくつろぎを求めて、今日も数少ない人々が訪れる。待ちわびた誰かが現れる所。大切な誰かを待つ所。そして一途な店主・芳乃(よしの)もまた、あの人を……。

ひにひに つらら

ひにひに つらら

実写映画化された『繕い裁つ人』や文化庁メディア芸術祭受賞『どぶがわ』で注目の池辺葵。ひと目ひと目に思いを込めて編む人と、その周りの人々の温かく寂しく、強い思いを心優しく描き切った特別読みきり作品です!

かごめかごめ

かごめかごめ

語られない想い。満たされることのない心。彼女たちは何に己を捧げ、仕えるのか?静謐で美しい光の中に見え隠れする不穏な世界。『どぶがわ』『繕い裁つ人』の著者が全篇フルカラーで魅せる、修道女の愛の讃歌。置き去りにしてきた喪失感とひきかえに、わたしがたどりついた場所。「Championタップ!」にて掲載された作品に描きおろしエピソードを追加し、全ページカラーで単行本化。

雑草たちよ 大志を抱け

雑草たちよ 大志を抱け

いつか、この日々を忘れたとしても、魔法の言葉が私を生かし続ける。『プリンセスメゾン』の著者が描く、地方都市に生きる女子高生達の切なくも可愛い青春群像劇。 たえ子:成績トップの転校生。マラソンが苦手。家でも学校でも寡黙。 久子(ひさこ):読書や分筆を好む文学少女。毛深いのがコンプレックス。 ピコ:徹夜でゲームをして目にクマができがち。がんちゃんの膝によく座る。 ひーちゃん:がんちゃんを毎朝迎えに来る幼馴染み。基本無表情。足が速い。 がんちゃん:朝に弱い。おしゃれが苦手。心配性で誰にも優しい女の子。 「素直になったら恥かくだけや。私は鋼鉄のバリアで自分の心を守るんや」地味で平凡な女子達にとって、人生はかくも厳しきもの。けれど時に、友人の言葉が生涯を照らす魔法に変わることもある。苦味も優しさも抱き込んだ目映い青春を描く傑作連作集。

本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
母と四姉妹の日々のはなしにコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。