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あたしねぇ~こう見えて、稲川怪談っていうんですか、好きなんですよ、ええ。毎年ライブをやってるでしょ? おっかねえなぁ~なんて思いながらも、つい行ってしまうんだなぁ。でね、帰ってきて、何かおかしい……、て感じることがある。でもってよーく考えると、語りに熱中していて、ちっとも細かいところを覚えてないんだ。怖かったことは覚えてる。でもそれがどんなものだったかはまるで覚えてない……。でもねえ、これが漫画だと違ってくるでしょ。ほら、この「血を吐く面」。なんだかなぁ~オチまんまだったりするわけなんだけど、このお面の絵みたらば、あーやなもの見ちゃったなぁってなるでしょ。実はあたし、同じ内容の違う作家さんの作品を見たことがある。ところがこれがダメなんだ。まるでお面が××そのまんまで、思わずよせや~い、って叫んじゃいましたよ。ええ。あたし、ここでピーンときたんですよ。この作家さん、瀬川美紀さんの絵って、怪談向きなんだなぁ、って。ねぇ。そんな貴重な体験を夏の終わりにさせてもらいました……。はい。
骨董品を集めるのが趣味である実業家が変わった仮面を手に入れた。その面を飾った部屋で目覚めた時、部屋は真っ赤に染まり、災難が降りかかるように…。リイド社刊『コミック稲川淳二のすご~く恐い話~さまよう人形~』より。
骨董品を集めるのが趣味である実業家が変わった仮面を手に入れた。その面を飾った部屋で目覚めた時、部屋は真っ赤に染まり、災難が降りかかるように…。リイド社刊『コミック稲川淳二のすご~く恐い話~さまよう人形~』より。