そこに生きていた人にしかわからない戦時中、戦後の日常生活。
戦時中にまさにそこで、生活していた人々の生きている様が、日記とともに記されている。 空襲警報にも慣れて、それが、日常化する日々。 唯一の楽しみの銭湯でさえ、湯船はドロドロで不潔極まりなく、着ていたもの、履いていたものが、盗まれる日々。 戦渦での学生達の勉強どころではない環境下でも試験があったり、空襲があれば、試験はなしで全員合格という大学の判断も面白い。 空襲後、友人が学校に登校してこなければ、大丈夫かと焼け跡を訪ねていったり、自分自身の生活もままならない状態にも関わらず人との絆はを大切にする。 大学の疎開、生徒たちが顕微鏡大切にを持って疎開先に運ぶ。そして、そこに新たに設けられた付属の食堂にはなんと紅茶ゼリーがあったそうな。 そこに、生きていなければこういった日常は、伝えられない。 戦争を体験した人々が少なくなる中で、当時の人々の日常生活が描かれている貴重な作品だと思う。
「先々週9話が載ったばかりなのにもう掲載…?」と思ってしまった察しの悪い自分が嫌になるな…今日は8月6日だった。
校長が学問を究めろと激励すると同時に「大転回が来る」と暗に敗戦を示す一方で、風太郎は熱に浮かされ抗戦玉砕を夢想する…。
カラーで描かれる8月15日の赤いひまわりが壮絶で本当に素晴らしかった。
こういう漫画と現実が重なり合う体験を提供できるのが雑誌の良さだなと痛感した。リアルタイムでモーニングで読んでて良かった…