とても面白かった。
漫画家漫画とか漫画編集漫画とかは随分と増えたし、
漫画ってなんだ、とか、
漫画ってダレが何のために描くのか、とかは
色々な漫画や漫画評論、そしてネットでのファンの会話として
語られている。
ミリオンジョーはそれらを包括したうえで極上の
サスペンスに仕立ててあった。
はるか昔、某人気漫画の掲載作があきらかに
「作者が描いてないだろ」
という絵柄で週刊紙に掲載されていたのを読んだときの
なんともいえないモヤモヤした感情を思い出した。
でも休載になっていたら別のモヤモヤを感じたんだろうな、
とも改めて思った。
基本的には漫画ってファンあってこそだと思うし、
だから本杉先生と呉井のヤリトリは凄く面白かった。
だからといってファンも漫画家も神様じゃないわけで。
あくまで漫画家、編集、ファンのそれぞれが
超えてはいけない部分はあると思う。
そのへんを考えさせられる漫画だった。