土田先生自身もストーリーの創作力は高いと思うのだが、この漫画に関しては田原先生原作で、土田先生は作画担当。
実際にはどういうふうに打ち合わせ、作品を作り上げたかはわからないけれども、田原先生の競馬観と土田先生の男っぽい画風が凄くよく組み合った漫画だと思う。

競馬は好きだが馬券を買って儲けることが第一。
実際には、なかなか儲からんが。
競馬に浪漫を求める気もないし競走馬を見て綺麗だとか思ったことも無い。
けれどこの漫画が味あわせてくれる競馬浪漫は大好きだ。

調教師になって厩舎開業して一年目の大山さんがいきなりＧ１を勝つとかはアリエンとは思う。
けれど生産者、馬主、調教師、調教助手、騎手、それらがどんな関係でどんな思いと立場で競馬に携わっているのかとかは凄くリアルな感じがする。
競馬界の外にいる人間なので、あくまでイメージでだけれども。

昔一回読もうとしたんですが、最初のコメディの部分が苦手で途中で読むのやめてしまった...
最後まで読んでみようかな

是非、再チャレンジを(笑)。
これがあの氷室か、これが最初はコメディだった物語か、
と驚くほどに変わります。

コミックス各巻の表紙カバーの折り返し部分（というのかな）に田原先生と土田先生のコメントが載っているけれど、各巻それぞれに両先生の情熱が感じられるコメントで、ほんとにこの作品を真剣に、かつ楽しみながら作っていたのだなあ、と感じられる。

八百長問題あたりからガラッと漫画の雰囲気が変わるよな

最初がコメディだっただけに結果的に、チャランポランだった氷室の成長談になった。
最初からソレを狙って書いていたわけでもないようなんだが。

土田先生って滋賀県栗東に住んでいたんだね。
競馬の町だからだったのだろうか？

土川/大山/東村がいなかったら、ギャグ漫画で終わってた

頼れる兄貴・西影とか、実は結構いい人？の安胴さんとかも作品に深みを与えてくれていますね。

最後の2巻は土田世紀/田原成貴の狂気の部分がですぎだ...

両先生を、もう誰も止められねえなって感じでした。
まあ「競馬狂走伝」ですからねえ(笑)。

西影の頼れる兄貴感すごい。

シンザン記念から弥生賞にかけての西影は凄い。

出番は少なかったが、音羽スポーツの極道記者・森元さんも渋い。
西影と森元の会話、森元と宮ちゃんの会話には痺れるものがあった。

ファイアスターに岡村が騎乗すると決まってからの
強敵感も凄かった。
氷室といい岡村、竹といい、かつてコメディでギャグキャラをやらせていたのに、しっかりシリアスキャラに変身させてしまう田原・土田先生が凄いのだけれど。

自転車で氷の上を走って感覚を掴むってのは原作者の経験なのか

後半の岡村はかっこいい。ベテランという感じのいろんなテクニックで意地でも勝とうとする点や、次のレースも含めての総合な判断で勝負に賭けるところが最高。