連載当初はコメディだったが中盤からは骨太な競馬浪漫ににコメントする

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競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬

最高クラスに近いくらいの面白さ

競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 土田世紀 田原成貴
酒チャビン
酒チャビン

わたしが贔屓にしているマンガ家である土田先生と、元スタージョッキーである田原さんのタッグによる競馬マンガです。駄作のできようがありません。 前半4巻くらいまで一話完結のギャグものなのですが(しかもさすが土田先生のギャグは面白い)、後半にいくに従って、かなりレースの奥深いところまで描いてくる本格競馬マンガに変身していきます。 さすが元超一流ジョッキーの原作(というか監修)が入っているだけあって、必殺技などのファンタジー路線ではなく、徹底してリアルなスポーツとしての競馬が描かれており、読み応えたっぷりです。 出場している全ジョッキーの位置どりや、その時々で考えていることなどが、すごく丁寧に描写されており、競馬が好きな方はまず間違いなくどハマりすることができると思いますし、昨今のソシャゲブームで競馬を見始めたよって方も、深く競馬を知ることができるきっかけとなることは間違いないと思います。 そういった意味で、完全に☆5でいいマンガなのですが、一点、ちょっと特に後半ジメッぽさが過度になりすぎてしまっていて、そこが個人的な好みに合わなかったので、一応4にしておきました。ジメッとした部分は土田先生の持ち味でもありますし、それが熱さや感動につながることが多いのですが、本作品の終盤は少しメメしく写ってしまいました。個人の感想ですが、悪くいうつもりは本当になかったです。すいません。

モリのアサガオ

死刑を執行する刑務官

モリのアサガオ
かしこ
かしこ

死刑という重いテーマと真正面から向き合った作品です。父親のコネで刑務官になり死刑囚と接することになった実直な性格の主人公・及川。凶悪殺人犯のことが怖いと感じるのは彼らのことを理解しようとしないからだ…という考えに至ってからは、積極的に彼らと関わり更生の道を一緒に模索するようになります。しかし心を入れ替えて自らの罪と向き合ってもすでに決まっている死刑からは逃れることは出来ません。いくら凶悪殺人犯とはいえ国が人を殺してしまう、命を持って罪を償うという死刑制度は本当に正しいのか、主人公は疑問に思うようになります。 登場する死刑囚たちの中でも渡瀬という男と主人公の物語を主軸に描かれていますが、個人的には食堂を経営していた家族を惨殺してしまった星山がメインの回が一番心に残りました。主人公が人形を手作りして家族というものを思い起こさせて自分の罪を認識させることに成功する訳ですが、改心してすぐに死刑が執行される展開にはなんとも言えなくなりました。そういう流れを組みながら親友と言えるまで深い仲になった渡瀬からの「死にたくない」という望みを主人公が却下したのには驚きです。最終的には疑問を持っていた死刑制度についても、死と向き合うことが自らの罪を反省するきっかけに繋がるんじゃないかという考えになっていました。 しかしモリのアサガオ2で、渡瀬の死に携わってから主人公が精神を病んだことが描かれていて、やはりこの問題は深い森の中にあるのだなと思いました。

けいばきょうそうでんありゃまこりゃま
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 1巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 2巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 3巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 4巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 5巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 6巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 7巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 8巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 9巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 10巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 11巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 12巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 13巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 14巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 15巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 16巻
競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 17巻
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