安斉には法を犯しても裁きは受ける、 という主義を最期まで通して欲しかった。 それか、徐々にキャラが壊れて狂っていく 哀しいキャラになって欲しかった。 隠蔽工作に関して今週の場面で安斉が述べるべきだったのは 世の中の損得論とか己の正当性ではなく、 心にたまっていた、自分を正当に評価しない世間に たいする恨みつらみ、怨念であるべきだった。 戦術を理解しなかったアメフトのチームメイト、 薬害のある製品を開発し販売した自社の仲間、 自己保身だけで隠蔽を支持する会社役員、 証拠もないのに殺しに来る殺人者達、 戦うのも逃げるのも無能で無策な仲間、 それらに対しての怒りを慟哭してほしかった。 ここにいたれば論理的な正義論ではなく もっと感情的な人情論を叫んで欲しかった。 安斉自身の信じる正義は、いずれにしろ 読者の共感を得るものではない。 作者はそこを更に強調することで安斉を 読者の怒りを買うラスボス的な悪役に したかったのかもしれない。 キャラ設定は作者の自由だが、 私としては安斉には、 自分は有能だし回りのためだと行動している、 そう思っているのに世間が認めてくれないと 不満だらけの人生を生きてきた悲劇の男、 というキャラにして欲しかった。
@名無し

(本来は)薬害被害者の報復がテーマだから、
隠蔽した安斎を悪役にするのは仕方ないとは思うが、
絶対正義のままの方が良かったのは全く同感。
夢の中で「猿に近い」と指摘された行動原理は
そのままにして欲しかった。

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この世界の片隅に

漫画と映画を久しぶりに見返した!

この世界の片隅に
かしこ
かしこ

2025年のお正月にNHK広島放送で映画「この世界の片隅に」が放送されたのは、今年で原爆投下から80年が経つからだそうです。この機会に私も久しぶりに漫画と映画をどちらも見返してみました。 やはり漫画と映画の一番の違いはリンさんの描き方ですよね。漫画では夫である周作さんとリンさんの関係について触れられていますが、映画ではありません。とくに時限爆弾によって晴美さんと右手を失ったすずさんが初めて周作さんと再会した時に、漫画ではリンさんの安否を気にしますが、映画ではそれがないので、いきなり「広島に帰りたい」という言葉を言い出したような印象になっていました。映画は子供のまま縁もゆかりもない土地にお嫁に来たすずさんが大人になる話に重点を置いているような気がします。それに比べると戦時下無月経症なので子供が出来ないとはっきり描いてある漫画はもっとリアルな女性の話ですよね。だから漫画の方が幼なじみの海兵さんと2人きりにさせた周作さんに対して、あんなに腹を立てたすずさんの気持ちがすんなり理解することが出来ました。個人的には男性達に対してだけではなく、当時の価値観で大事とされていた後継ぎを残せない自分に対しての悔しさもあるのかもしれないと思いました。けれどもこの選択をしたのは原作である漫画を十分に理解してるからこそなのは映画を見れば明らかです。 久しぶりに漫画と映画を見返してどちらも戦争が普通の人の生活も脅かすことを伝えているのはもちろん、すべてを一瞬で無いものにしてしまう核兵器の恐ろしさは動きのある映画だから強く感じた喪失がありました。そして漫画には「間違っていたら教えて下さい 今のうちに」と巻末に記載されていることに初めて気づきました。戦争を知らない私達が80年前の出来事を想像するのは難しいですが、だからこそ「この世界の片隅に」という物語があります。どんなに素晴らしい漫画でもより多くの人に長く読み続けてもらうのは大変なので映像化ほどの後押しはないです。これからも漫画と映画どちらも折に触れて見返したいと思います。

野球で話せ

漫画で話せ

野球で話せ
かしこ
かしこ

何を隠そう私も自分の描いた漫画を第11回青年漫画賞に応募していたのです。とはいえ私は記念受験のようなものなので箸にも棒にもかからないのですが…それでも言わせて下さい、私のライバルって中原とほるだったのかよ!!と。いや〜でもこれは完敗です。だって全編を通して「漫画を描くのが楽しい」って感じだったじゃないですか。働きながら漫画を描くのは大変です。やりたいことがあるのは幸せだけど、休みの日なんかに一人で引きこもってコツコツ描いてると「誰にも求められてないものをこんなに一生懸命やって何になる?」と虚しくなります。それよりも情けないのは描きたいから描くのではなく「漫画家になりたいから描いている」という気持ちのブレが起きてしまうことです。それでは本末転倒なのです。だからこそ作中で叔父さんが言っていた『表現を続けなさい』というセリフに胸を打たれて勇気づけられました。それは連載デビューを経験された後も医師として働きながら投稿を続けられたご自身に対しての言葉なのかもしれませんが、私もこんな風に漫画と向き合いたいと思わされる姿でした。いつか私の漫画を中原さんに読んでもらいたい。漫画で話したいです!

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