早乙女は長谷川と林からトオルが長谷川の息子だと聞く、長谷川と林から解毒方法を聞く。
猿に食われる長谷川とそれを身を呈して止めに入る林(長谷川の娘)。佐藤も猿に食われる。
長谷川、林、佐藤を殺した猿は早乙女に取り掛かる頃にトオルが安斎にやられて瀕死だと察知し安斎をやりに向かう。
長谷川と林と佐藤の死体を踏み台にして、猿を追いトオルと安斎の元へ向かう早乙女。
早乙女の眼にはトオルへのホモ心のみが占める。
もつれて安斎と猿が心中し共倒れ。
残された瀕死のトオルを助ける為、岩砕山を登りきり無事下山した早乙女はトオルに説教し満面の笑み。
虫の息で泣くトオルを抱き寄せる早乙女。
夕日が早乙女とトオルのホモを照らす。
トオル逮捕 THE END
その後のエンディングで岩砕山の頂上からその様子を見下ろす別の複数の魔猿。

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宝石の国

重さと軽さが同居する、命の話

宝石の国
アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。

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