安斉が隠蔽工作を率先して実行したのは まちがいないみたいだが (これが前社長の戯言で、ホントは安斉無関係なら  社長の言葉を信じた長谷川がバカ過ぎる) 隠蔽しようと決断した安斉の心理はどんな 感じだったのだろう? 自分は会社の法務部なのだから会社のために動くのは当然、 だったのか、 藤谷社員40名が路頭に迷うよりは隠蔽したほうが良いだろう、 だったのか。 多分、その両方で、更に心の奥では 俺が泥仕事を引き受けたのだから、藤谷社員は 本来なら俺に感謝するべきなんだ、 くらいに思っていたのかな。 三つ倉小屋あたりまでは安斉についての印象は、 学生時代から、良かれと思ってやったことが ことごとく周囲からは批判されて嫌われた、 悪意はないのに判断力や協調性に問題があった不遇の男、 くらいに感じていた。 なので多少は安斉に同情していた面もあったのだが、 もし上記のような考えで隠蔽をしていたのなら さすがに同情をする気も失せてしまう。 かといって、それなら安斉は非業の死を遂げろ、 とまでにも思えないので なんだか安斉&氷室、長谷川&林、早乙女達、 それぞれのどの人に生き残って欲しいとか 感情移入がしにくい中途半端な状態になってしまった。
@名無し

安斎が隠蔽している自覚があったかどうかだね。
安斎の性格からして隠蔽はしないと思うんだよね。
法的には100%立証できなければ罪にはならない。
限りなく黒に近いグレーだったから白と判断して
法務らしく実務的に処理したのかもしれん。

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宝石の国

重さと軽さが同居する、命の話

宝石の国
アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。

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