中岳小屋でも三つ倉小屋でも、安斉と袂を分かっているのに
なし崩し的に一緒にされているし、
それだけでもストレスは溜まるだろうに
かわいそうだな宮田。
「サッチーを犠牲にしようとしやがって!」と
安斉に掴みかかったのに、当のサッチーが
「安斉は間違っていない」
とか安斉を許しちゃうし。
サッチー、それじゃ宮田の立場がないだろ。

普通なら絶望したり弱音を吐くのは女性の役なんだろうけれど
佐藤は自分のことや遠野の死で頭がいっぱいみたいだし、
藤柴は飯塚に操られているうちは逆に絶望はしないだろうし
林さんは「助かると思ったのに」と悲しむのではなく
「罪もない人たちが」と微妙に普通じゃない悲しみ方を
する人だし、
ってことで、普通に苦しみ嘆き悲しむ役の人が
宮田しかいないんだよね。

八木さんみたいにヘリが落ちていくのを冷静に
見ているってのも普通じゃないよなあ。

こういう人たちと一緒にいるだけで
宮田のストレスは相当なものだと思う。

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野球で話せ

漫画で話せ

野球で話せ
かしこ
かしこ

何を隠そう私も自分の描いた漫画を第11回青年漫画賞に応募していたのです。とはいえ私は記念受験のようなものなので箸にも棒にもかからないのですが…それでも言わせて下さい、私のライバルって中原とほるだったのかよ!!と。いや〜でもこれは完敗です。だって全編を通して「漫画を描くのが楽しい」って感じだったじゃないですか。働きながら漫画を描くのは大変です。やりたいことがあるのは幸せだけど、休みの日なんかに一人で引きこもってコツコツ描いてると「誰にも求められてないものをこんなに一生懸命やって何になる?」と虚しくなります。それよりも情けないのは描きたいから描くのではなく「漫画家になりたいから描いている」という気持ちのブレが起きてしまうことです。それでは本末転倒なのです。だからこそ作中で叔父さんが言っていた『表現を続けなさい』というセリフに胸を打たれて勇気づけられました。それは連載デビューを経験された後も医師として働きながら投稿を続けられたご自身に対しての言葉なのかもしれませんが、私もこんな風に漫画と向き合いたいと思わされる姿でした。いつか私の漫画を中原さんに読んでもらいたい。漫画で話したいです!

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