冲方丁の本屋大賞受賞作を完全漫画化!!!日本独自の暦作りに邁進した男の七転八起の人生譚!!――幕府の碁打ち、二代目安井算哲(やすい・さんてつ)こと渋川春海(しぶかわ・はるみ)は、碁の名門四家の一員でありながら真剣勝負の許されないお城碁の現状に飽きており、趣味の算術や天文観測に没頭する始末。そんな時、算術絵馬が奉納されている神社に出かけ……算術の達人「関(せき)」によって、春海の退屈な日常が打ち破られる……!
人間の性と暴力、そして愛。マルキ・ド・サドの傑作短編集『恋の罪』でもっとも淫靡で陰惨な悲劇「エルネスティナ」を完全漫画化! 悪徳の美麗伯爵が、善良な青年と淑女の心身を蹂躙する!
時は平安時代、京の都に一人の姫君がおりました。現実世界(三次元)の殿方に全く興味がなく、明けても暮れても草紙を読んでは妄想妄想。そんな腐りきった平安女子を更生させるべく一人の舎人(召し使い)がやって来た。はたして姫君は人並みの恋愛、結婚を叶えられるのか!? 『臨死!! 江古田ちゃん』で現代社会に痛烈な風刺とユーモアを炸裂させた瀧波ユカリの最新作。ヒトなんて、今も昔もあさはかだもの。
いつとも知れない未来社会。高度に機械化された都市の飲食店で働くサイボーグ少女「六」の前に、一人の少女「キヌ」が現れた。「火星人類」を自称し、武装したエージェントに追われるキヌの正体とその目的はと?若手SF作家の注目株・野村亮馬が挑戦する、血と硝煙渦巻く脱出行!
イヤな女?カワイイ女?純情青年が大学の写真部で出会った先輩は、部の「要注意人物」だった。やがてふたりは付き合い始め──。大ヒット野球漫画『おおきく振りかぶって』の著者が、注目の新人時代に放った、普遍的で深刻なテーマをシリアスに描いた初単行本。切なさに体温があり、甘さには血が通う。告白にも似た傷つけ合いは成長すら痛々しい。リアルな人間像を熱く描く、悲しきジェットコースターラブストーリー、開幕!
宇宙の果ての惑星には、数多くの異星獣(ベム)が生息している。主人公ソード・ランは依頼を受けベムを生きたまま捕らえるベムハンターと呼ばれる者たちの一人だ。今日もソードは危険なベムを追い求め、深宇宙を駆ける!1986年より断続的に発表されているSFシリーズが新装版で登場!1巻は2002年に発売された『ベムハンター・ソード』1巻を底本としています。
借金の返済のために高利貸しから紹介されたバイトは、「運送屋」。運ぶのは死体や法律に触れるもの。役者志望のフリーター・砧涼介(きぬたりょうすけ)が踏み込んでしまった世界は、たった一度のミスすら命に係わる死と隣り合わせの世界だった。ところが涼介は、捕まえた暗殺者「背骨」を“運搬中”わずかばかり彼に心を許したせいで、彼を逃がしてしまった!「アフタヌーン」'00年5月号から8月号まで連載された話題作!!
ロリ・オタ・プーの三拍子そろった大森カズフサ(25歳)。いかにもティピカルな現代的駄目男のもとへ、愛の天使ラブやん見参!片想いの相手は小学生、この恋を成就させるのは聖なる任務か犯罪か!?成功率100パーセントを誇る愛の天使の前に、史上最低の試練が鼻を刺す、じゃない、そそりたつ、じゃない、立ちふさがる!
ある日、サトミのクラスに転入してきたのは研究者の母親が作ったAIのシオン。転校初日にクラスで孤立しているサトミを前に「私がしあわせにしてあげる!」と突然歌い出した。思いもよらない行動でサトミやクラス中を大騒動に巻き込んでいくが、一途にしあわせを願う彼女の歌声は、サトミに変化をもたらし、クラスメイトたちの心も動かしていく――。『イブの時間』『サカサマのパテマ』の吉浦康裕監督最新作を四季賞出身の期待の新鋭が最速コミカライズ!!
人と接するのが得意でない会社員の青井君は、ある日、夜の公園でチョウを追いかける不思議な人・Qさんに出会う。何かにひかれるようにQさんを追いかけると、不思議な光につつまれ、気が付くとそこは宇宙船の中――。Qさんは、生き物を収集しに来た宇宙人だった! さまざまな生き物を通じて、「恋」を知らない二人が、恋がなんなのかを探っていく大冒険が始まる!
京都の名門お嬢様女子高・私立望月女学院に入学した高瀬雅(たかせ・みやび)は、入学式で印象的な少女に出会った。少女の名は九条京(くじょう・みやこ)。口数少なく、孤独の陰を背負った京に、雅はひかれる。中学では柔道に打ちこみ、京都府2位の実力の雅は、当初から入部予定だった柔道部に京を誘った。初めて柔道を見る京。彼女は今までに感じたことのない高鳴りを覚える。「柔道をやってみたい!」。雅と京、二人の柔道に懸ける日々が始まった!!
月刊アフタヌーンに連載されていた好評読み切りシリーズが単行本化! カップラーメン、コーヒー、糠漬け、餃子などの身近な食べ物をテーマに新人ながらすでに名手のたたずまいを持つイシダナオキが9つのストーリーを編み出した! くすっと笑えたり、ちょっとジーンとしたり、そんなお話が詰まっております。ぜひご一読を!
阿佐実(あさみ)みよし、高校に入学したばかりです。新入生歓迎イベントで、すっごいアニメを観てしまいました。なんかこう、子どもの頃みたくワクワクしちゃうような。なんでもそれは、この高校の先輩達が作ったそうなんですよ!……えっ?アニメって自分達で作れちゃうんですか?だったら、みんなで作ったらきっとすっごく楽しいですよ!こうしておる場合ではないですよ私達!!
芽吹き、色づき、艶やかに、京の路地に想いの花、咲く――。短編の名手・麻生みことが描く、恋愛連作最高峰!舞台は古都・京都。とある路地の長屋に暮らす「つくる人」――職人たちが紡ぐ、凛と美しく、詩情豊かな恋愛譚。製本屋、銀細工屋、蝋燭屋など、多様な「職」の細やかな描写も見事。雑誌では描かれなかったエピソードも大量描き下ろしして収録!!
平々凡々なサラリーマン・藤ノ木の秘かな楽しみは、小学生のとき同級生だった男・赤岩から不定期にかかってくる電話だ。もう20年も会っておらず、今はどこで何をしているのかも分からない。この電話だけで繋がった奇妙な友情は、いつしかとんでもない方向へ転がっていき――。『ガイコツ書店員 本田さん』の本田氏が贈る、男2人の物語! ラストシーンに大きな反響・感動を呼んだ読み切り傑作を電子書籍化。おまけ漫画も収録!
田宮良子が生み、泉新一に託した子どものその後を描いた萩尾望都『由良の門を』。砂漠の戦場での寄生生物同士の激しいバトル! 皆川亮二『PERFECT SOLDIER』。まさかの『アゴゲン』とのコラボ、平本アキラ『アゴなしゲンとオレは寄生獣』など『寄生獣』への想いに満ちた12編の傑作が集結! 他の著者・遠藤浩輝、真島ヒロ、PEACH-PIT、植芝理一、熊倉隆敏、太田モアレ、瀧波ユカリ、竹谷隆之、韮沢靖。
平安時代の京。きらびやかな大路を一歩入った裏通り。住んでいるのは人ばかりではありません。ほら、もののけたちがそこここに……。誰も寄りつかない「もののけ屋敷」で、ふとしたことから出会った元気いっぱいの少女と不思議な術を使う河童さん。現代の天才絵師、花輪和一が贈る涙とハラハラドキドキの一大和風冒険ファンタジー!!
辻本夏実(つじもとなつみ)と小早川美幸(こばやかわみゆき)は婦人警官。しかしこの2人にハンパな常識は通用しない!!次々に起こるトラブルも、2人の絶妙なコンビネーションにかかればまるで遊園地のアトラクション!町の安全を守るためスーパーミニパトに乗り込んで、夏実と美幸は今日も行く!!
正体不明の硬質化ウイルスにより、人類は世界人口の15%を失った。20年後、人類は復興を始めるが……。人類はリセットされるべきなのか否か。神に、地球に、人類が試される――。その惨劇の最中に、人類が“選択”した未来とは?遠藤浩輝が容赦なく描く、生と死のSF譚!
『久誓院家最大のショウ』旧家を舞台に繰り広げられる奇妙な父娘愛。『制服は脱げない』女子高生が世相を斬る風刺ショートコミック。『ブリギットの晩餐』妹の身代わりとしてなった少女の奮闘記。『シズルキネマ』駆け出しマンガ家・ケンの同棲物語。『下層戦略 鏡打ち』実録麻雀漫画。『青春じゃんじゃかじゃかじゃか』青臭さ満点の青春告白ストーリー。商業誌未発表だった幻の短編。『エメラルド』作者初の西部劇。
江戸時代。浪人の富嶽十蔵は西洋の学問に通暁し、とにかく粋であることを信条とする。哲学する素浪人・富嶽十蔵の生きざまをしかと魂に焼き付けよ!!「在ることの二乗を描けば事実に匹敵し、在ることの二乗の在ることを描けば事実を超ゆ」。
高橋ツトムの原点。人間の“生”と“死”、そして“犯罪”という“本能”――。凶眼の刑事・飯田響也(いいだきょうや)が人間の心の暗部を抉(えぐ)り出す!油断をすれば飲み込まれてしまう深く暗い闇。己の闇から、目を背けるな。
君のような女神にずっとそばにいて欲しい。森里螢一と女神・ベルダンディーは結ばれ、幸せに暮らしていた。……が、不況のあおりを受けた森里家の家計を助けるためにベルダンディーは就職を決意する。就活の中で知り合った意識高い系女子大生・皆藤ふみ、ウルド&スクルドとともに、就活市場に挑む!『ああっ女神さまっ』からスピンオフ! 混沌とした現代に、再び女神が舞い降りる!
36歳の小学校教諭・直行(ナオユキ)は、出産を控えた妻と幸せな日々を送ってい た。そんな中、突如地球侵略にやって来た宇宙人。彼らの侵略を防ぐには「愛の存 在」を証明するため、友達100人作らなければいけないのだ。その調査対象に選ばれた 直行が宇宙人に連れて行かれたのは、一九八〇年、直行が小学3年生の頃の世界。期限は小学校を卒業するまで!! 地球の命運をかけたミッションが始まった!!
巻末で原作者・冲方丁氏もベタ褒めするほど完成度が高く、天文ジャンルのマンガとしても、歴史マンガとしても非常に優れた作品です。 原作の力も凄いですが、作画・槇えびし先生の人を惹きつける静謐な表現力がとにかく素晴らしい。 渋川春海の弱さとも取れる謙虚さ、優しさが、歴史に残る一大事業へと向かわせるのですが、中盤から終盤にかけて盛り上がってゆく物語なので、ぜひ最後の9巻まで通して読むことをおすすめします。