窒息しそうな緻密な地獄の中でも、河童がいる

民謡のような、説話のようなテイストが特徴的。いうなれば日本文学をマンガに落とし込んで、和風ファンタジーとして完成させたような作品。

個人的には、読者のストレスコントロールが完璧なところが素晴らしいと感じた。前半部は世界のどうしようもなさを、河童の愛嬌でうまく釣り合いを取り、後半部の緻密に書き込まれたドロドロの地獄をオチで、綺麗に飛ばす。河童の存在が終始とてもいいバランス感を保っていた。
河童は読者の救いであり、なによりも主人公の救いだった。

WEBで無料で公開もされているが、なんとなく、この読書体験は紙でしてほしいと思った。

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